ロタウイルスワクチン(ロタリックス)の接種を開始いたします

2011年12月03日 | 日記・エッセイ・コラム

 ロタウイルス胃腸炎は、ほとんどの子どもが5才までにかかるありふれた病気で、米のとぎ汁のような白色の下痢が特徴です。1才以下で感染すると重症化しやすく、ロタウイルス胃腸炎で入院する患者の7割以上が1才以下です。

 一度感染すると、2回目以降は軽く済むため、ワクチンによって身体に初回感染の免疫をつけることで、重症化を予防できます。

 ロタウイルスワクチン(ロタリックス)は生後6週から24週までの間に、4週間以上の間隔で2回接種します。乳幼児期感染が重症化するのと、ワクチンと因果関係があるとはいいきれないのですが、接種年齢が高くなると腸重積を発症しやすくなるため、生後6週から24週の接種期間は厳守しなくてはなりません。

 ロタリックスは注射剤ではなく、経口の生ワクチンです。生ワクチンのため、ロタリックス接種後、他のワクチンの接種までは4週以上あけることが必要です。

 今のところ公費助成はなく、当院では1回14,700円(税込)で接種しています。