Gastro-Health Now 50号(2017.11.15)あとがき

2017年12月17日 | 日記・エッセイ・コラム
今年度から住民健診に胃内視鏡検診を実施した自治体の担当者から伺った話で、問診での胃がんリスク層別化検査受診歴、ピロリ菌除菌歴、およびそれぞれの結果を、内視鏡検診の受診者自己記載による問診項目に加えたところ、胃がんリスク層別化検査の実施歴と結果に関して、多くの受診者が正確に覚えていないことがわかった。この自治体は胃がんリスク層別化検査を早くから取り入れてて成果を上げていただけに、担当者はがっかりである。内視鏡検診を実施初年度に早速受診するという、胃がんに関心のある住民層ですら結果を正確に覚えていない、況や一般市民においてをや、である。今回未受診の要請検者にはがき、電話、面談で受診勧奨し、胃がん発見率を高めたという、「小さな町」ならではの取り組みの報告をいただき、胃がんリスク層別化検査の結果を胃がん対策に有効に生かしていくには、医療機関と受診者の距離の近さが必要であることを感じました。