Gastro-Health Now 40号(2016.2.1)あとがき

2016年01月26日 | 日記・エッセイ・コラム
X線検診と胃がんリスク検診(ABC検診)の比較による、胃がん発見率や発見コストにおける胃がんリスク検診の優位性に関しては、たくさんの報告がありますが、今回の大田原市で注目すべきは、胃がんリスク検診陽性者の2次精検受診率が82.6%と、X線検診とほぼ同じ高さである点です。増山仁徳先はじめ大田原医師会や関係諸氏のご努力の賜物です。胃がんリスク検診は有リスク者が精検を受けなければ、胃がん発見に結び付きません。精検受診率こそが、胃がんリスク検診の要であります。

那須野ヶ原の扇状地 要に位置する大田原、
ABCの包囲網に追い詰められたるX線が掲げしは、日の丸の扇。
誰か的を射貫かんと、血気にはやるABCを、
大将三木一正これをなだめ、
厚労省御下賜の扇、これを射抜けば逆賊の汚名は免れぬ、如何したものか。
そこへ現れたるは、彼の地のツワモノ増山仁徳、
精検受診率こそ、検診の肝要、これを上げてこそのABC検診と心得る、お任せあれと
那須与一宗隆が800年の子孫、与一くんに鏑矢を託す。
与一くん大きく頷き、矢をつっと引き放つと、
見事、矢は扇の要を射切ります。
那珂川の川面に姿を映しながら舞っていく扇に、
ABCのみならず、X線も立ち上がっての拍手喝采、というお話、
ここからがますます面白くなるところでありますが、ちょうどお時間となりました。
続きはまたの機会に。

 ※大田原市の与一くん
 http://o-yoichi.jugem.jp/