郡山駅西口を出ました。駅前が広々としているのが気持ちがいい。振り返ると駅舎が横に長く、高層化されていないのが駅らしくていい。近年、駅と駅前の建物を結ぶペデストリアンデッキと呼ばれる巨大な歩道橋が張り出し、駅前を塞いでしまっている駅が多く見られますが、これは興ざめです。仙台駅や大宮駅といった基幹駅から中規模都市の駅もどんどんペデストリアンデッキのある駅ビルになってしまい、同じ顔をした尊厳のない駅が増えているのが残念です。
郡山駅は両腕広げて街をしっかり抱いてくれているお母さん、そんな印象です。因みにフランス語で駅はgareで女性名詞、ドイツ語のBahnhofは男性名詞ですが・・・おっと、時節柄あぶない話題なのでここには深入りせずに、先に進みます。
駅前広場には安積疏水を成し遂げた人々の事績を称える「麓山(はやま)の滝」のモニュメントがあり、その前が野外イベント広場になっています。地元のお笑い芸人らしい二人組がコントをやっていて、人だかりが出来ていました。
駅前からは基幹道路が真っすぐ伸び、並行してアーケード街も見えます。駅前広場の北側にビッグアイという高層ビルがあり、市内を見渡せるデッキがあるので、早速22階まで上がってみます。デッキから街を見下ろすと、線路の西側に高いビルがたくさん建っていますが、東側は広い駐車場のある低層で大きな建物がいくつかみられるだけ。地方都市でよくみられる駅を挟んで全く違う街という光景です。嬉しい事に同じ22階にはNゲージ(車輪幅が9ミリの鉄道模型、9=Nine)の鉄道ジオラマがあり、明治期、昭和期、そして現在の郡山駅と周辺の街並みを鉄道模型と一緒に再現しており、郡山駅は開設当初から街に近い駅だったことがわかります。旧城下町など江戸時代からの繁華街のある街では、蒸気機関車の煙を嫌って駅が郊外に作られたため、昔からの繁華街と駅が離れていることが多く、京都や金沢などがその代表例です。安積疏水の完成は1882年、郡山駅の開業が1887年ですので、郡山は現在の都市のように物流や人の移動の拠点である「駅」中心の街作りが行われていったことが偲ばれます。
デッキの上の23階にはギネスブック公認の宇宙に一番近いプラネタリウムがありますが、今回はたった1時間の滞在なので、世界一高い場所にあるプラネタリウムはあきらめて、外にでました。駅前のアーケード街を早足でぐるっと回って、郡山駅に戻ります。シャッター街の増えている地方都市のアーケードですが、郡山は全国チェーンの飲食店に並んで、雑貨屋さんやおもちゃ屋さんまで営業しており、勝手に安心しました。
水郡線発車時刻まで残り15分足らず、駅構内にある「かんのや 郡山駅おみやげ館」でこれからの長道中の供を買い込み、改札口に向かいます。
水郡線は運行上すべての列車が郡山駅発ですが、路線は郡山駅の一つ東京寄りの「安積永盛駅」で東北本線と分岐します。東京から一筆書きになるためには安積永盛で乗り換えなくてはならなかったのですが、新幹線で郡山まで来てしまったため、一筆書きからはみ出してしまったのです。本来は郡山駅の改札を出るときに清算が必要だったのですが、新幹線乗車だったので駅員さんが大目に見てくれたわけです。
券売機で「郡山⇔安積永盛」の盲腸部分190円の乗車券を購入して、郡山駅在来線改札を通りました。
郡山駅は両腕広げて街をしっかり抱いてくれているお母さん、そんな印象です。因みにフランス語で駅はgareで女性名詞、ドイツ語のBahnhofは男性名詞ですが・・・おっと、時節柄あぶない話題なのでここには深入りせずに、先に進みます。
駅前広場には安積疏水を成し遂げた人々の事績を称える「麓山(はやま)の滝」のモニュメントがあり、その前が野外イベント広場になっています。地元のお笑い芸人らしい二人組がコントをやっていて、人だかりが出来ていました。
駅前からは基幹道路が真っすぐ伸び、並行してアーケード街も見えます。駅前広場の北側にビッグアイという高層ビルがあり、市内を見渡せるデッキがあるので、早速22階まで上がってみます。デッキから街を見下ろすと、線路の西側に高いビルがたくさん建っていますが、東側は広い駐車場のある低層で大きな建物がいくつかみられるだけ。地方都市でよくみられる駅を挟んで全く違う街という光景です。嬉しい事に同じ22階にはNゲージ(車輪幅が9ミリの鉄道模型、9=Nine)の鉄道ジオラマがあり、明治期、昭和期、そして現在の郡山駅と周辺の街並みを鉄道模型と一緒に再現しており、郡山駅は開設当初から街に近い駅だったことがわかります。旧城下町など江戸時代からの繁華街のある街では、蒸気機関車の煙を嫌って駅が郊外に作られたため、昔からの繁華街と駅が離れていることが多く、京都や金沢などがその代表例です。安積疏水の完成は1882年、郡山駅の開業が1887年ですので、郡山は現在の都市のように物流や人の移動の拠点である「駅」中心の街作りが行われていったことが偲ばれます。
デッキの上の23階にはギネスブック公認の宇宙に一番近いプラネタリウムがありますが、今回はたった1時間の滞在なので、世界一高い場所にあるプラネタリウムはあきらめて、外にでました。駅前のアーケード街を早足でぐるっと回って、郡山駅に戻ります。シャッター街の増えている地方都市のアーケードですが、郡山は全国チェーンの飲食店に並んで、雑貨屋さんやおもちゃ屋さんまで営業しており、勝手に安心しました。
水郡線発車時刻まで残り15分足らず、駅構内にある「かんのや 郡山駅おみやげ館」でこれからの長道中の供を買い込み、改札口に向かいます。
水郡線は運行上すべての列車が郡山駅発ですが、路線は郡山駅の一つ東京寄りの「安積永盛駅」で東北本線と分岐します。東京から一筆書きになるためには安積永盛で乗り換えなくてはならなかったのですが、新幹線で郡山まで来てしまったため、一筆書きからはみ出してしまったのです。本来は郡山駅の改札を出るときに清算が必要だったのですが、新幹線乗車だったので駅員さんが大目に見てくれたわけです。
券売機で「郡山⇔安積永盛」の盲腸部分190円の乗車券を購入して、郡山駅在来線改札を通りました。