蒼い芝生の傍らで

サッカー観戦記および日常の出来事等

最近読んだ本:『永遠のサッカー小僧 中村憲剛物語』

2009年11月01日 21時22分53秒 | 
洗濯しながらブログを書き、干して次の洗濯までに掃除をし、洗濯→掃除を繰り返していたらJokerさんが起床。そこから何となく外出のきっかけを失ってしまい、一日自宅に引き篭もってしまいました★
日中は暖かくて、とても良いお天気だったのにね~・・・。

そんな訳で、先日重版されてようやく手に入った、森沢明夫氏・著のケンゴ本を読破しました!

【ストーリー】
1980年秋、中村家に生まれた待望の男の子、憲剛。両親と年の離れた姉達に可愛がられて育ち、W杯・メキシコ大会の『マラドーナ・5人抜き』に感動して、6歳でサッカーを始める。
「誰よりもサッカーが上手くなりたい」と言う思いを胸に、サッカー漬けの日々を送る憲剛少年だが、体の小ささ故に何度も壁にぶつかる。一度はサッカーから離れたものの、半年で再びサッカーの元に帰ってくる。より良い環境を求め、より高みを目指し、コツコツとひたすらに努力を重ねる憲剛。
総ては、『大好きなサッカーが上手くなりたい』。それだけの為に。

『中村ケンゴの本』と言うことで手に取った本ですが、読み物として物凄く面白く感じるのは、著者の森沢さんの文章のなせる業かと思いました!著者自身も「聞けば聞くほど、平坦でドラマチックな所のない人生」と言うケンゴの生い立ちを、ここまでグイグイ読ませる力を持たせているのは、他でもない森沢さんの文章力です。

もちろん、ケンゴの人生も、本人は「特別な事は何もない」と言っていますが、物凄い努力の元に成り立っている結果です!どんな場面でも、背の低さ・華奢な体躯・足の遅さ(小学生の時は速かったそうです)で、時に見下されるような事もあったそうですが、サッカーが好きであると言う一途な想いと、自分に出来る事を模索し続けて、ついには必ず結果を出している所など、「やはり、一流選手になる人と言うのは、『ココロ』が違うなぁ」と何度も感動しました!
言い訳をして諦めるのではなく、好きな物の為に常に努力を怠らない。その積み重ねで、『特別』な存在でなくても『一流』と呼ばれる存在になれる。読む人に、勇気を与えてくれる本です!
文字の間隔も広くて読みやすく、難しい表現も一切無いので、小学校・高学年位のサッカー少年(ルビはないですが、この位からなら読める筈です!)や、子育て中の親御さんなどにオススメの1冊です♪

今日はダメ人間で過ごした私ですが、ケンゴ本に勇気をもらったので、明日から頑張ろうと思いました!!
きっと・・・(願)
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最近読んだ本:『新釈 走れメロス 他四篇』

2009年11月01日 08時43分04秒 | 
ゴスペルイベントの前夜に読んでいた本は、『聖☆おにいさん・4巻』でした。
Sunnysideは歌詞以外で『宗教色・ゼロ』なので、アリです!ジーザス!!(爆)

『きつねのはなし』以来ハマッている、森見登美彦さんです!しかも帯に『日本一愉快な青春小説』と書かれていたので、「これはっ!」と思って手に取りました♪

【ストーリー】
「図書館警察」に、詭弁論部の部室が奪われた!この理不尽極まりない出来事に激怒した『腐れ大学生』芽野史郎は、一人で旧・部室に乗り込み奪還を試みるが、あっさりと図書館警察長官・私設軍団『自転車にこやか整理軍』に捕らえられ、長官の前に引き出されてしまった。ここで長官から、『部室を返還する条件』を提示される。それは、「明日の学園祭のフィナーレで、『美しく青きドナウ』に合わせてピンクのブリーフ一丁で踊る事」。
芽野はこの危機から脱するべく、親友の芹名雄一を『人質』として長官に預け、「俺が戻らなかったら、代わりにあいつを踊らせろ」と言い残し、京都の街へと脱走する。「あいつは戻らんぜ」と言う芹名の言葉に激怒した長官は、直ぐ様追っ手を放った。
芽野vs長官の、京都の町を舞台にした『大逃走劇』が、幕を開ける・・・

タイトルの『走れメロス』は、友情をかけて「親友を裏切る話」。他、一部関係者のみ有名を馳せる孤高の腐れ大学生・斎藤秀太郎の物語『山月記』や、その斎藤秀太郎を「師」として崇める男が、美しい女性との出会いをきっかけに虚無の成功人生を歩み出す『桜の森の満開の下』等、有名な文学作品を下敷きに、『京都の腐れ大学生』を主人公にした作品群です。

ただ一言、「面白かった!」に尽きる作品です!!文学作品(確か一通り読んでいる?)物が、現代風に置き換えられると「こんなに面白いのか!」と思い、とにかく一気に読んでしまいました!!主人公が総て『腐れ大学生』と言うのも面白いです。ここまで酷くはありませんでしたが、過去の自分も遠からず・近からずなので、若干冷や汗ものな所はありますが☆
文学作品の元ネタを読んだ事の無い方は、こっちで興味を持ってから読んでも、そのギャップを楽しめると思います♪短編集で読みやすく、本も薄いので、「ちょっと何か読んでみようかな?」と思う方にもオススメの1冊です!

最近やたら『若者(30代も入るらしい!)の活字離れ』『本離れ』が勝手に騒がれていますが、本好きならば放っておいても勝手に読んでいるので、「そんな調査なんかにカネをかけるな!」と言いたいです!しかも、理由のトップに『本を読んでいる時間がない』を掲げるとは、まさに愚の骨頂!!『本を読みたくない』と言うアンケートカテゴリを設けていないだけだと、本好きならば一目瞭然の結果です。このカテゴリの追加で、間違いなく順位は入れ替わりますよ(断言)!
漫画も、雑誌も、絵本も、『本』です。世に認められ、流通を許された『作品』です。さぁ、『本』を読んで、政府調査機関をギャフンと言わせてあげましょう!!
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