浅田次郎さんの新撰組3部作の、3作目です!
発売を待ちわび、ワクワクしながら読み始めたのですが、昨日のツアーバスで読んでいた為に、後ろのおねーさんがうるさいわ、戦国時代に時代が飛んでしまう(桶狭間)わ、ちょっと集中に欠ける所があって、反省です★
時代は、大正の始まり。ストーリーは、新撰組三番隊隊長・斎藤一が、70翁になって幕末から明治始めの話を語る、物語。聴き手は、武蔵多摩出身で、幼年時代に『天然理心流』を学んだ、20代の近衛師団中尉・梶尾稔。
『新撰組は悪』と幼年時代から聞き続けていた梶尾は、剣道のライバルである警察庁の榊(10歳年上)から、「師と仰がずにいられない人がいる」と、一刀斎・藤田五郎を紹介される。それが、かつて新撰組で名を馳せた『斎藤一』であると言う事と、武術大会で5年連続優勝している榊が『師』と仰いでいることから、興味本位で本郷の藤田家に足を運ぶ事となる。
毎夜、酒を飲みながら語られる徳川時代から西南戦争までの物語は、次第に梶尾を引き込みながら、斎藤一が『鬼』となる事件へと展開して行く…。
新撰組と言えば、それこそ浅田次郎さんの『壬生義士伝』と『輪違屋糸里』位の知識しかない私ですが、『斎藤一』と言えば「しゃべらない硬派な人」のイメージが強く、本書ではかなりの女好き・酒好き・おしゃれ好きで、必要があれば唄も歌う風流人であった事が、かなりの衝撃でした★江戸時代の武士は、武術以外にも風流に長けていないとダメだと言うのは、現代以上に厳しい時代だったのだなと思いました。
倒幕、明治時代の幕開け、西南戦争と、時代が移りゆく中で、割と江戸時代の戦争は寛容であった事、『切り捨て御免』などあろうものなら武士もお咎めを受ける事など、「そうだったんだ昔のニッポン」と驚く事も多々ありました!また、上野のお山に西郷隆盛像が据えられている意味なども、「本当ですか?!」とビックリだけでは済まされない話もありました。昔の人って、凄まじいです。。。
一刀斎の話の随所に、『市村鉄之進』と言う少年が出てきます。随分前に、新撰組好きの友人・快ちゃんと『日野歩きツアー』に行った際に、どこかの建屋の人が『ピースメーカー』と言う漫画に出てきたという話をしていた事を思い出しました。この子の歩む道があまりに過酷なので、機会があったらどんな話なのか読んでみたいと思いました。
武士の時代はロマンかも知れませんが、やはり命のやり取りを伴う戦いをせずに生きていける時代が、一番です。
本書で、生きる事の難しさ、生かされる事の苦しさを、学んだと思いました。
明日の世界が、1歩でも平和に向かっているよう、願うばかりです。
発売を待ちわび、ワクワクしながら読み始めたのですが、昨日のツアーバスで読んでいた為に、後ろのおねーさんがうるさいわ、戦国時代に時代が飛んでしまう(桶狭間)わ、ちょっと集中に欠ける所があって、反省です★
時代は、大正の始まり。ストーリーは、新撰組三番隊隊長・斎藤一が、70翁になって幕末から明治始めの話を語る、物語。聴き手は、武蔵多摩出身で、幼年時代に『天然理心流』を学んだ、20代の近衛師団中尉・梶尾稔。
『新撰組は悪』と幼年時代から聞き続けていた梶尾は、剣道のライバルである警察庁の榊(10歳年上)から、「師と仰がずにいられない人がいる」と、一刀斎・藤田五郎を紹介される。それが、かつて新撰組で名を馳せた『斎藤一』であると言う事と、武術大会で5年連続優勝している榊が『師』と仰いでいることから、興味本位で本郷の藤田家に足を運ぶ事となる。
毎夜、酒を飲みながら語られる徳川時代から西南戦争までの物語は、次第に梶尾を引き込みながら、斎藤一が『鬼』となる事件へと展開して行く…。
新撰組と言えば、それこそ浅田次郎さんの『壬生義士伝』と『輪違屋糸里』位の知識しかない私ですが、『斎藤一』と言えば「しゃべらない硬派な人」のイメージが強く、本書ではかなりの女好き・酒好き・おしゃれ好きで、必要があれば唄も歌う風流人であった事が、かなりの衝撃でした★江戸時代の武士は、武術以外にも風流に長けていないとダメだと言うのは、現代以上に厳しい時代だったのだなと思いました。
倒幕、明治時代の幕開け、西南戦争と、時代が移りゆく中で、割と江戸時代の戦争は寛容であった事、『切り捨て御免』などあろうものなら武士もお咎めを受ける事など、「そうだったんだ昔のニッポン」と驚く事も多々ありました!また、上野のお山に西郷隆盛像が据えられている意味なども、「本当ですか?!」とビックリだけでは済まされない話もありました。昔の人って、凄まじいです。。。
一刀斎の話の随所に、『市村鉄之進』と言う少年が出てきます。随分前に、新撰組好きの友人・快ちゃんと『日野歩きツアー』に行った際に、どこかの建屋の人が『ピースメーカー』と言う漫画に出てきたという話をしていた事を思い出しました。この子の歩む道があまりに過酷なので、機会があったらどんな話なのか読んでみたいと思いました。
武士の時代はロマンかも知れませんが、やはり命のやり取りを伴う戦いをせずに生きていける時代が、一番です。
本書で、生きる事の難しさ、生かされる事の苦しさを、学んだと思いました。
明日の世界が、1歩でも平和に向かっているよう、願うばかりです。