いま
木の葉を揺らしたのは
誰でしょう
あの鳥に
この鳥に
美しい声を与えたのは
誰でしょう
ええ 、きっと
おなじひと
おなじ誰かの
やったこと
こうして毎日
毎秒ごとに
細密な音楽を
二度とない音楽を
奏で続けていけるひと
どんな音も
どんな声も
除けることなく
みな必要と
かんがえて
みな大切と
かんがえて
ひとつのものとして
抱いたから
最も優しく美しい
音楽が生まれたの
心で聴こう
この音を
そしたらわかる
この音は
手紙だと
この音は
熱烈な
愛の言葉だと
“誰か”から
わたしたちへの