むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

ベニバナヤマシャクヤク:紅花山芍薬(やはりきれいな紅花)

2014-06-19 07:05:19 | 植物観察過去ログについて


去年(’13年6月7日記事)に続いて洛北雲ケ畑足谷のベニバナヤマシャクヤク:紅花山芍薬(ボタン科ボタン属)を観察しました。 守る会が大事に保護しているベニバナヤマシャクヤクは、蕾や半分閉じた花弁の縁に僅かに紅をさしているくらいで、ほとんどは白花です。
白花なのにどうしてベニバナなのかというと、花柱の数がヤマシャクヤクの3個に対し、 ベニバナヤマシャクヤクの花柱は5個、第1葉のつく位置と花柄の長さがベニバナの方が明らかに長く、ベニバナの花期は山より約40日も遅いなど明らかな違いがあり、 花色にかかわらず、ヤマシャクヤクとベニバナ芍薬はこれらの点で弁別・同定されています。
ベニバナヤマシャクヤクといっても白花が基調で、実際に、ベニバナヤマシャクヤクで地域おこしをしている美山内久保地区でも、開花株の7割は白色だそうです。
環境省絶滅危惧種Ⅱ類VU、近畿絶滅危惧種A、京都府では絶滅寸前種で「京都府希少野生生物」に指定されているというベニバナヤマシャクヤクですが、足谷では守る会の手入れもあって、去年より花を持つ株数多くなっているように思いました。


雲ケ畑の料亭の前にいろいろな山野草が育てられている中に、本当に紅色のベニバナヤマシャクヤクが咲いていました。花期、葉の付き方、花柄の長いことなど足谷で見た白いベニバナヤマシャクヤクと同じです。清純な白花も、あでやかな紅色も、いずれも魅力的なベニバナヤマシャクヤクでした。


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