むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

リキュウバイ:利休梅(感じ方違えば変わる名前) 

2017-04-15 08:49:30 | 植物観察記録

庭でリキュウバイ:利休梅(バラ科ヤナギザクラ属)が白い花を咲かせています。鉢植えを外して地植えにしたら、急に樹勢がつよくなり、何年かで生垣の上に顔を出すように成長しました。
中国中部原産で、日本には明治末期に入り、庭木、切花として栽培される、高さ2~4mになる落葉低木です。
4~5月新梢に長い総状花序を頂生し、径3~4cmの白花が6~10個上向きに咲きます。
花弁は5個で先は丸く、花の姿は梅に似るとなっています。
昔から利休梅と覚えこんでいましたが、植物園などではリキュウバイの名はなくて、バイカシモツケ(梅花下野)、ウメザキウツギ(梅咲空木)、マルバヤナギザクラ(丸葉柳桜)などで表示されていることがあります。調べてみると牧野図鑑に“関西では利休梅という”とありました。
ウメか、シモツケか、ウツギか、サクラか、いろいろな名前は人によって見方が違うことの表れかも知れません。
純白の花を枝いっぱいにつける姿は、全体として夏の近づきを感じさせる清らかさと、爽やかさをもっていますが、個々の花に近づいてみると、大きくて基部が急に細くなる花弁や、その基部に3~5個束になってつく雄しべなど、あまり優雅とはいい辛い感じです。