へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

ゆず

2007-11-26 23:15:51 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

うちに帰ってきたら、いい匂いがしました。
「ゆずをもらったのよ」
おばあちゃんは、ゆずをゴシゴシと磨きながら答えました。
「これをどうするの?」
「皮を細かく切って砂糖漬けするのよ」
「後は?」
「お風呂」
ガス台には、びんの入った鍋がグツグツと煮えてました。
「煮沸消毒してるのよ。このままだと腐っちゃうのよ」
僕はよい香りがうち中に漂っていくのを感じました。
瓶にゆずの砂糖漬けが収まったころ、おとうさんたちが帰ってきました。
「お、いやされる香りだ」
藤川先生がすうっと深呼吸をしました。
「今晩は、ゆず湯よ~
おばあちゃんがみんなに呼びかけました。
いい気持ちだなあ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« うまいわ~ | トップ | 休み »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

へちま細太郎」カテゴリの最新記事