へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

我は毘沙門天なり

2008-01-05 21:50:49 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

今日は神楽坂まで初詣に行きました。
「我は毘沙門天なり」
と、藤川先生がずっとしつこいくらい口走っているので、
「だったら、神楽坂まで行ってきたらどーよ」
と、おばあちゃんが提案したので、みんなで出かけることになったのです。
「我は毘沙門天なり」
年末からそれしか言わないので、周りも呆れています。
「だめだ、すっかりGacktになりきっている」
おとうさんは藤川先生の力説に、電車の中では他人のふり。
「うるさい、去年の大河の主人公くらい勝手なやつはいなかったぞ、自分の欲望ばかり叶えようとして、大義名分に“武田”のためと言いくさりやがって、どんだけ不愉快な思いをしたか」
「じゃ、何でみたんだよ」
「あの中で正義は上杉謙信だけにあったんだ」
「あ、そう」
こうなっちゃったらおしまいです。
やっぱり、藤川先生は戦国武将の血をひいている…と思います。
「そうはいってもGackt、紅白もすっかりなりきっていたよな~」
「我は毘沙門天なり」
「はいはい」
飯田橋の駅から神楽坂をだらだらと登って行く途中に、不二家のペコちゃん焼きがあります。
「帰り買って帰るべ」
おとうさんはそう言って、お正月の着物を着ておめかししたペコちゃんの頭をたたきました。
とても嬉しそうです(・_・;)。
で、目指す神楽坂毘沙門天が、左手前方に見えてきました。
「あそこのお寺だね」
おばあちゃんが、
「破魔矢買って帰ろうっと」
と言い、さらに、
「バカ息子が結婚できますように」
と小さな声で付け足しました。
さて、毘沙門天の前に着いた時です。
「よっしゃあ、GacktだGackt~」
…。
ふ、藤川先生…。入れ替わっているよ~。

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