へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

先輩からの呼び出しはこわいぞ~

2011-06-03 11:02:14 | へちま細太郎

こんにちは、へちま細太郎です。

昨日の放課後、ぼくらはのぶちゃん先生にこってりアブラを絞られたあと、ようやく解放された。
でも、朝からまたねちねち。
この唐変木な間延びしたうどんは、意外にねちっこかった。
「藤川先生が嫌うわけわかったよ」
ぼくは、教室のベランダでぼやくと、
「仕方ないじゃん。おれらなんて、ベスト4にもならないし」
と、たかのりとみきお、しんいちもぼやいた。
「俺なんか1年に替えられてアウト」
「ぼくは、ゴール直前で転んだ」
「俺は、あそこけられて悶絶」
なんか、情けねえ。。。
「はあ」
とため息をつけば、教室からきいきい声がする。
またはるみが騒いでいる…。
「細太郎くん、団部の先輩が呼んでるよ」
野茂がぼくを呼び、しかし教室の入り口で、高校生を入れまいと仁王立ちしていた。
何の用だ、と言わんばかりのこわい顔。
その後ろで、
「かっこいい」
と言うのは、はるみだ。
「あの~」
ぼくはびびりながら近づくと、鈴木もいる。
高校生の団部…応援団部の先輩たちは、運動部よりも怖い。
「前田先生から話はうかがった。負けたそうだな」
イマドキ、こんなアナクロな喋り方、マンガとアニメ以外にあるか~。
「その根性をたたきなおすために、これから放課後は我々高校応援団部の練習に参加してもらう」
「は?」
「ま、マジッすか」
鈴木のため口に、
「誰に向かって口をきいてるんだっ
と、怒鳴りつけられた。
「ひえええええ」
なんだよ~、何で話がこっちに飛んでいっちゃったんだよ~。
「あれが、伝説B~バップ団部」
誰かのつぶやきに、なんだそれ~、と思わず鈴木と抱き合って泣いた僕だった。


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