へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

バレンタイン騒動2

2015-02-19 13:40:50 | へちま細太郎

昼飯食ったら眠くなる、藤川~。。。

昨日は、途中で生徒が来ちまった。。。
ということはオレは何か、仕事中にこいうのを書いているイケナイやつだと?
まあ、最近、なかなか逝けないんだが…

ま、おいといて。。。
でな、昨日、オレと副住職のおっさんと、住職のじじいと一緒に、別邸…といっても、本来のオレの自宅なんだけどさ、そこに張り込んでキチローが侵入してくるのを待ったわけだ。
待ち合わせ、と本人は思っているみたいな時間よりも1時間はやくあのバカはやってきて、開放した門から堂々と入り込みやがった。
そこで様子をうかがっていると、ぐるりと表に回って庭をみるかと思いきや、ここも普段はあけてある玄関の中に入り込もうとした。
「何考えてんだ、あいつは」
オレがつぶやいたと同時に、そりゃ半ば文化財…ではないんだけどな、に近い建物が、不法侵入を許すはずがないので、防犯ベルが鳴り響いた。
「ひっ」
キチローは慌てて玄関から飛び出したんだが、そこは昔ながらの玄関だから敷居につっかかって玄関前に顔面からつっ転んでしまった。
住職がここで、
「南無」
と、数珠をすり合わせる。
キチローは立ちあがろうとしたが、唇についた砂利を払ってから起き上がろうとした瞬間、警備員が駆け付けてきて、キチローの肩を押さえつけた。
「侵入者確保」
キチローは無理やり起き上がり、
「何をいっているんだ、僕は藤川家の知り合いだ」
と、ふんとドヤ顔で警備員の腕を振り払った。が、
「我々はあなたの訪問の連絡を受けていません。ここは、事前に若殿の許可がないと入れませんし、ここは若殿のご自宅ですから」
と、逆に許可書出せ、とつっこまれている。
「え?」
キチローはうろたえる。
「おまえ、許可書、出してんの?」
ゾクのおっさんはニタニタ笑い、住職の爺は、
「罰あたりめ」
と、オレの頭をポカリとやった。
まあ、当然警備員もグルだし、こいつらの顔をよくみりゃ、(仮)有岡軍団だってわかるだろう。春休みのバイトだ、ボケが。。。
(仮)有岡軍団は、キチローが来るとしって、どうしてもお灸を据えたい衝動にかられたそうだ。
「いじめはよくないぞ」
と一応たしなめたんだが、
「お灸をすえないとだめですよ、あいつ、はるみがバスの中でぎゃんぎゃん騒ぐ原因は全部あいつなんですよ、それに、どうやってかえたアドレスの番号調べてくるのかも不明だし」
と、結構正義感発揮して、作戦に乗ってくれた。
「著名人の知り合いを自称するやつ多いですからね、あいつも見栄っ張りだから、いいクスリになりますよ」
そうかねえ~、イマイチ不安なんだが。。。



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