へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

和尚が2

2013-01-25 15:11:58 | へちま細太郎

こんにちは、へちま細太郎です。

お正月の時、須庭寺に遊びに行ったら、住職さんと副住職さんが出てきて、あけおめを言う前に、
「和尚が2」
と二人にVサインを出された。

副住職さんの奥さんであり、住職さんの娘であることみさんは他人のふりをしており、百合絵さまはわけがわからず、相変わらずボケかましていた。
「おしょうが、つーね」
ぼくは、小学生のころだったらみんなで大笑いしたであろうどん引きなダジャレに頭を抱えてしまった。
「笑う門には福来るだからの~」
住職さんは大爆笑して、ぼくの頭をなでて、
「どれお年玉やろうかの」
と、おけさのたもとから、スーパーボールを取り出し、
「落とし球~」
と、ばらばらと落とした。
やると思った
スーパーボールがて~んてんてんと本堂の床に跳ね返って、あちこちと散らばっていった。
「あとで片付けておけ」
副住職さんが、我に返ったようにすごんだ声を出したあと、奥に引っ込んでしまった。
いうと思った、くそボーズめ。



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