へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

鬼の攪乱2

2009-10-29 16:29:51 | へちま細太郎

けんちゃんだ.。
うちの嫁はいい女だ、かわりもんだけど…。

で、マッドサイエンティスト中島教授と片山教授の二人と、匿名希望の東山が新型に感染した。
園芸学部の中島教授はともかく、保健室とカウンセリン研究所の場合、不特定多数が出入りするからインフルエンザも感染しやすいだろうと思うんだけど。
中島教授の場合、なんでだ?
と思ったら、高校の桜井が
「そりゃ、あんた、隠れて保健室に入りこんで、感染した生徒やら学生やらがねたベッドで居眠りこいてりゃうつるだろう」
と、先輩に対する口調とは思えない話し方だ。
「おめえ、ふとんで寝たくらいで感染するか?」
「それだけじゃあ、感染しないだろうけど、くしゃみしたり涎垂らして寝ていたふとんに寝たらねえ、うつるかもよ」
まったく、憶測の好きなやつだ、昔っから変わらねえ。
「違うね」
と、その時に声をかけてきたのは先日まで新型に感染していた(仮)嵐1号だ。
「中島教授は、俺が飲みかけでおいといた、PEPUSIのAZUKIを飲んじまったんだよ」
「何?」
「AZUKI味?」
俺はびっくり。
「また、そんなのを出したのか」
う~ん、飲んでみたいような気がするけど…シソ味で懲りてるからなあ
「そんなものがおいてあれば、確かに中島教授だって飲んでみたくなるよな」
「バカだもん」
ひでえいわれようだが、あれでも園芸学部の学部長だし、そういえば片山教授は学長だったな
「学部長、学長ともに新型感染だと、いよいよ学園閉鎖か?」
「そうえば、うちの校長、発熱して早退した」
桜井が言えば、俺も思い出した。
「中学は教頭が熱出して休みだ」
他人にうつし完治した(仮)嵐1号は、
「そりゃあ、楽しみだ」
と、ポケットからPEPUSIのAZUKI味を取り出し、
「飲むけ?」
と、聞いてきた。
俺と桜井は即座に首をふり、
「いらねえ」
と叫んだ。
「しょうがねえなあ、こんなにうまいのに…」
(仮)嵐1号はイッキ飲みして、
「ああ、うめえ」
と言ったのであった。
誰が飲むか、バカ野郎


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