へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

最後のチューリップ観察日記

2007-05-01 18:59:40 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

ぼくたちを楽しませてくれた学校のチューリップが、そろそろ終わりに近づいてきました。
潮見先生がチューリップの花の部分を取ってしまっているのをみて、
「どうしてそんなことをするの?」
と聞いてみました。
「ああ、これはね、来年もかわいい花を咲かせるために取っているのよ」
「何で?」
「そうしないと、球根がやせちゃうし分球しちゃうのよ。来年も咲かせるためには、仕方がないの」
「球根って、来年も使えるの?」
ぼくはびっくりしました。だって、球根は花が咲いちゃえば終わりだと思ったからです。
「3年は花が咲くんだよ」
潮見先生はそう話すと、せっせと花摘みを続けました。
そうかあ、花って咲いちゃえば終わりだと思っていたけど、ほんとはそうじゃないんだね。 ぼくは、散った花びらを1枚1枚拾うと、プランターにしきつめました。
「あら、きれいね。考えたわねえ」
ほめられて、悪い気はしませんでした。
来年も、かわいい花をたくさん咲かせてね。



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