へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

15日の月曜日

2016-02-15 12:03:08 | へちま細太郎

(匿名希望)の東山よ。

昨日のバレンタインデーは、日曜日。当然のことながら学校はお休み。前日も土曜日でお休み。
なら、金曜日にチョコを、と前倒しで渡すより、日曜日の夕方に値下がり品を大量に買い込んできて、義理チョコをばらまいた。そんなチョコでもありがたがるおっさんたち。
だあれが、大枚はたいて義理チョコ配るかよ。
と、そんな15日の月曜日。
朝から高校生と女子大生が入れ替わり立ち替わり覗いて行く。
あんまり頻繁なので、
「何かよう?」
と聞けば、
「近藤先輩、来ていないんですか?」
ときた。
細太郎のやつが、毎日ここに日参して勉強していることを知ってのことだ。
「来てないよ。受験校確定したから、もう来ないんじゃない?」
「え~?どこですか?やっぱり東大ですか?」
とえらく持ちあげた発言をしてくるので、
「なんで東大なんだよ。浪人中遊んでいたやつが東大うかるわけなかろ~が」
とにべもなく否定しやったら、
「え~?じゃあ、京大?」
「阪大?」
「名古屋?」(名大っていうんだろうけど、関東じゃ名古屋大学だな)
とか偏差値の高い大学を列挙してくる。
「彼女いるんだもん、遠くにはいかないよ。一橋とか?」
「慶応じゃん?きっと」
あのな。。。
「でも、ずっと来ないかなあ」
「こないやろ」
で、もううっとおしくなったので、
「総合事務局行けば?おとうさんいるやろ」
と、行ってやった。
「赤チャリの?」
「じゃあ、おとうさんのところに持っていこうよ」
「何で気付かなかったんだろう…」
と、口ぐちに言い合って、体育館の方に走っていってしまった。
「あ~あ、すまんな、事務の兄ちゃん」
と、厄介払いしたまではよかったんだが、色白の顔を真っ赤にした細太郎パパに、
「あんたねっ!!」
と、怒鳴りこまれたのには参ったわ。
今日一日、大変だろ。
あたしゃ、知らんわ~。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿