へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

狭いながらも楽しい我が家

2008-05-29 22:23:08 | へちま細太郎
ピカイチだ。
うちに帰ったきたら、派手なジャージをきたおふくろと慶子が、菜々子をあやしていた。
「何だ、そのジャージは」
おふくろのジャージをよくみれば、慶子の学校のマークが入っている。
「卒業生がおいていったから、もったいないし」
「は?」
着られるジャージを着て何が悪い、と言わんばかりにおふくろは俺を見上げて、
「今日は寒いから鍋焼きうどんね」
と言った。 だから、何でそうなるの~。
と、いざ食卓に並んだのは、ビーフンだった。
「気が変わった」
菜々子も、こんなオバサンになるんだろうか。 と、菜々子にほおずりしている広之が目に入った。
「嫁になんかやらねえからな、パパのそばにいろよな」
俺は息子でつくづくよかったと思ったね。
「なんだ、くそオヤジ、何みてんだよ」
「ほ、ほそたろぉ~」
こんな口をきくのなら、やっぱり娘がよかったのかあ~。
「わん」
リカが足元でほえた。 一人暮らし、してみたい(T_T)


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