へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

お彼岸のお客様

2010-03-22 22:01:26 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

お彼岸といえば、あの人たちの登場だ。
先日、鳥羽・伏見のおじさんのとんでもない告白に一同声も出なかったほど驚いた。 案外、やるもんだ、近藤家の面々も。ならば、おとうさんが未婚の父になったというのもわかる。
まさか、ぼくは10代でできちゃった婚するとか…んなことないよな。 考えたくもないや
で、鎧甲のおじさんは相変わらず役者魂に燃えていて、劇団で稽古の真っ最中。
関ヶ原のおじさんは、鳥羽・伏見のおじさんと須庭寺に、藤川家のお参りに行った。
「そういえば、須庭寺に泥棒が入ったんだって?」
泊まりに来ていたしんいち、たかのり、たかひろ、みきおはテレビのニュースをみて騒いでいた。
「若殿と義理の兄二人と親戚の副住職が撃退したって」
「泥棒は軽傷だって」
「軽傷?嘘だろ」
と、みんな日ごろの先生たちの行いを知っているから、うたぐり深い。
「なるほどのぉ、仏像を盗みにのぉ」
と、ぼくらの話しを聞いていた近衛少将さんが、扇の影で笑っている。
「どれ、陣中見舞いにでも行ってやるでおじゃるかの」
と、疑わしい発言を残してすぱっと消えてしまった。
「陣中見舞いって…」
ぼくらは家を飛び出して、須庭寺に駆け付けた。
案の定…
「このひな人形めがっ」
「田舎じじいも懲りないでおじゃるの」
やっぱり…。
美都田吾作と近衛少将さんが、口喧嘩?をしているところだった。
全く…。


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