へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

アメリカザリガニ事件その3

2022-05-04 09:14:29 | へちま細太郎

へちま細太郎です。

彼女とは正月以来喧嘩中で作者は一向に仲直りさせてくれません。どうやら、別れさせる方向ではるみと話がつきそうだ、と作者のペットのユウメイ君がこっそり教えてくれました。
あのな〜。。。

と、冗談はさておいて…

*ちなみに、作者は専門家ではないので、とりあえず付け焼刃で調べました。詳しくは環境省などやガサガサの専門家たちの動画をごらんください。

GWに入り、藤川農園にいった。仕事だ。バイト料はきっちりと払ってもらうけどな。 で、この時期なので田植えをやらされるわけだが、まあ、孟宗の後輩たちがきているのでそんなめんどくさいことはない。自分の領分だけやって、終わる。もう何年もやっているのでなれたもんだ。
でもって、この田圃のための用水路が田吾作がつくったやつで、農場の林のなかにも流れている。結構きれいな小川になっていて、水質も悪くない。たまにきて水質検査も研究のためにやっている。
ガサガサをやって外来種探しをするが、みどりがめ(ミシシッピーアカミミガメ)やらくさがめだのを見つけ次第駆除してる。駆除っていっても巨大水槽にいれて飼育をしているんだが、たまにいなくなるからたぬきだのがきて捕食している可能性も高い。ま、いいけど。
さらにブラックバスとブルーギルは駆除の対象になるがこれもまとめて水槽に入れて亀の餌にしている。こいつらは特定外来種なので生きたままの移動はできない。その場で〆るのがいいんだが、このまんま亀の餌にしてやれと放り込んでいるんだがこれも瞬く間にいなくなる。外来種の最たるものといえば、アメリカザリガニだ。でも、なぜか特定外来種にはなっていない。だけど、もともと食用として輸入されたものだから、食えないことはない。
久しぶりに5人で集まり、荒波・ゴメスと合流してガサガサを決行した。で、ガサガサをするまでもなく川を覗き込むなり、
「げ」
と俺は驚いた。上流から流されてくるまっかちん。いるわいるわ川底に赤いザリガニが大量に。
「どーするの、これ」
「てか、なんでこんなにいるんだよ〜」
「うまそ〜」
口々に感想?を述べていたが、
「まさかと思うけど、昔学校で飼ってたザリガニ捨てたのが原因で〜」
としんいちが笑いながら言った。
「あったねえ、そんなこと」
小学校の時は、まさかザリガニを川に放流していいなんて思わなかった。
「代わりにかえる入れといたねえ」
あったなあ、みんな口々に笑いあった。都会育ちの荒波は、ドブ川にもいたな、とぶつぶついっている。
「ドブ川なんぞにいるやつには気をつけろ、閲覧注意なくらい寄生虫ついているからな。ここいら辺のはそうでもないとは思うが、ま、いたらいたで…」
「気持ち悪いこというな」
俺たちは、増え過ぎたアメリカザリガニをあみですくっていく。
「あみいらね」
「あ、これ、バスだろ、バス」
たかのりが網をまさぐっている。
「それ、そのバケツに入れておいて、亀にやるから」
「お、おう」
「あと、ウシガエルみつけたらそれも捕獲な。特定外来種だから」
なんて難しいこと言っていても、やっぱりガサガサは楽しい、童心に帰れるしなあ。。。
というわけで、林の小川の半分をガサ入れしたのであった。。。
つづく


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