へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

今週は、バレンタインデーがある

2016-02-08 18:00:15 | へちま細太郎

藤川だ。

毎年、この時期になると、男どもがそわそわするのは、中学生とオヤジだけだ。
オヤジも年齢があがってくると、若いねーちゃんたちからばらまかれるチョコレートの中に、本命じゃね?というのを期待しているバカもいる。
他の人よりラッピングがかわいいとか、高いとか、そんなことでそわそわドキドキといい年して妄想を膨らませているドスケベおやじもいるだろう。
だけど、考えてみよ。
加齢臭だらけのオヤジに抱かれて喜ぶ女はいるのか?
古女房を叩きだして結婚しても、介護してくれる保証もあるめえ。
俺だってイヤだ。
しかも、古女房に慰謝料を大量にふんだくられ、せっかく建てたマイホームも、慰謝料の一部としてとられてしまう。それでも、若い女房がいいとばかりに前妻の無茶な要求を聞き、さあて結婚しようとプリのもとへ行けば、
「え?お金ないの?」
と、あてが外れた顔をされてフラレて終わりだ。
あながちな恋などしてはだめだな、と反省して家に帰れば、
「更地~!!」
と絶叫するだけさ。
と、タコ壺でぼやけば、
「あんたの未来図だよ」
と、にべもない答えが返ってきた。
タコ壺よ、仮にもあんたは俺の女だったんだ、そんな冷たい言い方はないだろう。
ふん。
バレンタインデーなんぞなければいいんだ、バカ野郎。



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