へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

ウリウリ

2016-07-11 23:38:05 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。。。

うだるような暑さのなか、久しぶりに母校に行けば、昨日の野球応援で代休。

でも、大学と中学は授業だった。ほんで、職員室を覗いてみれば赤松が、

「よくきたな、今夜久しぶりに泊まらんか」

と、顔を見るなり誘ってきた。

「うちは、涼しいぞ」

と、ヤバい発言をしてきた。

「相変わらず、首つきだよ」

浜中がぼやく。

「あやつのうちで宴会なぞ、どうだ?」

「うえっ」

空中で関ヶ原のおじさんが、酒を飲む仕種をして、ウィンクしてきた。

「なんで関ヶ原のおじさんがいるの、鎧甲のおじさんはどうしたの?」

慌てておじさんを廊下に連れ出してきいてみれば、

「じじ殿は、大河ドラマの撮影見物だでよ。わしはどうせ出ておらんからどうでもええがの」

と、初めて聞くおくになまりで答える。

「ちゃんとしゃべると、おみゃあもわからんだで」

「ふうん」

「宴会芸なぞ、教えてやってもよいぞ、瓜売りなぞどうじゃ?」

「は?」

「味よしのう~り~」

おじさんもテレビ、みてんじゃんよ。バレバレだよ~。

草刈正雄の、あの歌いっぷり、どんだけの日本人が頭から離れないとでも思ってんのかよ~。

「わしはでとらんが、見てないとはいっとらんがよ」

あ~そうかいそうかい。。

「で、今夜、来るんだろ、鍋にしような」

赤松、この暑さで頭湧いちゃったんかよお。

鍋はねえだろ、鍋は。

と、思ったんだけど、赤松の部屋に来てみたら、やっぱり鍋に限る、とおもったんだわ。

首の数が増えてるよ~。

おら、しらね。。。