へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

バレンタインデー騒動

2015-02-18 13:16:45 | へちま細太郎

おっす、オレ、藤川~♪

キチローのバカメールを3学年にチクリ、お灸をすえてもらった。
で、どうも細太郎が住職と副住職にこのメールを見せたとかで、元ゾクの副住職のおっさんのドSな性格にヒットしたらしく、
「本当に来たら、こちらもこちらでお灸をすえる」
と、キチローの家に連絡をとったんだと。
キチローの家でも、あの厨二病な性格を持て余していたらしく、
「アタマにおあずけします」
と、放り投げてきたらしい。
須庭寺の檀家だったせいで、ことがうまく運んだせいなのか?と思いきや、キチローの母親は、副住職のゾク仲間のレディースだったんだとさ。
キチローはこのことを知らない。
オレも、意外だんだが…。
で、案の定、こってりと監督にしぼられたはずのキチローは、はるみに、
「ボクたちの愛は、どんなに邪魔が入ろうとも、絆が深い。
がんばろう、ボクと気味。
10時に舞っているよ」
と、お花畑全開なメールを送りつけてきた。
頭の中に蝶々が舞っているんだろうな、コイツ。
それで、10時に別宅の門を開け、めったに公開しない庭に誘い込むようにしたんだが、あいつ、呼び出したはるみをどうやって中に入れるつもりだったんだ?
もしかし、裏の畑の垣根の向こうの塀の破れから入り込むつもりだったのか?
約束の時間の1時間も前に、全開の門の前にあらわれたキチローは、ひょいと中をのぞくと遠慮なく中に入り込んできた。
不法侵入か、この野郎…

お~、なんだ?さっき、呼び出した生徒がきた、すまんな、これでいったん中断な。。。
すまそ~


 

コメント
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