へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

僕、笑っちゃいます

2008-02-16 19:42:24 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

昨日おばあちゃんが、
「昔の曲が聴きたい」
と叫んだので、
「ネットで調べるべ」
と朝からパソコンを駆使して調べまくるも、
「ジュンスカの“さらば愛しき危険たちよ”は見つかんねえ」
と一同がっくり。
「よっちゃんのはあるよ、どうする?買う?」
「“気まぐれOneway boy”があるならいいよ」
「ベスト盤ゲット」
「何なの、レンタルしてくればいいでしょうよ」
みんなが一所懸命やってくれているのに、おとうさんたら携帯で音楽聴いてます。
「着うたフルでいいべよ」
「つまんない野郎だな」
「どうせ、俺はつまんない男だよ」
おとうさんは顔を真っ赤にして怒り出しました。
「チョコ貰えなかったくらいでくさるな」
藤川先生がイヤホンをおとうさんの耳からひったくるように外し、
「何聴いてんだ?」
と、今度は自分でイヤホンをつけると、
「おおっ」と一瞬聴いたなり叫びました。
「なに、なに」
けんちゃんがイヤホンを携帯から外すと、
「ボォクボォク笑っちゃあいます~」
と、若いお兄さんの歌声が聞こえてきました。
「風見慎吾だあ」(※作者注:この場合漢字表記だよね)
「“週刊欽曜日”だあ!!欽ちゃんバンドだ」
「ちっちっち、“き~んちゃあ~んばあ~んど”だよ」
藤川先生とけんちゃん先生が、感動したように叫びまくってます。
「作曲が吉田拓郎だって、知ってたか?」
「あったりめえだあ」
「着うたフルにあったなんて、早速ダウンロードだ」
「ちきしょう、懐かしいぜ」
はしゃぐ2人を前に、おばあちゃん、おとうさん、ぼくはボーゼン。
「おとうさん、“欽ちゃんバンド”ってなに(-"-;)」
「ああ、萩本欽一の人気番組だよ」
「そう…」
言葉を継げないぼくの目の前で、
「じゃあよ、“めだかの兄妹”あるかな」
「それを言うなら、芋欽トリオだっぺよ」
(-"-;)
眉間に縦ジワがよりそうだあ。
「私、笑っちゃいます…」
おばあちゃん、お願いだから、つぶやかないでってば。