へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

師走だってえのに…

2007-12-02 23:36:06 | へちま細太郎


「別れた亭主がヨリを戻したいって言ってきているの」
と、彼女が俺に背中を向け素肌ににセーターを身につけながら言った。
「だから?」
俺はその背中に手を差し入れて、素肌の感触を味わった。
「もう…」
彼女はその美しい顔をこちらにむけた。
『いい女だ』
と俺は思った。元亭主も未練たっぷりなんだろうな、と半ば同情した。 だからといって、返すわけにはいかない。
が、しかし彼女は俺を見つめながら信じられないようなことを言った。
「だから、少し考えたいから、しばらく会わないわ」
「え?
俺は、驚いて起き上がった。
「な、な、何で?」
「あんまりかわいそうなんだもの」
ま、まじかよ~。こいつも未練あんのかよ~。
「うふ」
彼女は俺を見下ろして笑った。
「何だよ~」
彼女はそれには答えなかった。
くそっ、何でこんな話を×××した後に言うんだよっ。
性格は姉弟そっくりだな。
何か、いろんな意味で萎えちゃったけんちゃんでした
とほほ

コメント
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