へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

10年ぶりの…

2007-02-15 22:12:51 | へちま細太郎
細太郎の父の光一です。

実は、バレンタインデーの昨日、差出人不明のチョコレートが届いていた。
手書きではない宛名は、俺の名と細太郎の名前があった。軽くて薄い包みを持った瞬間、誰から送られてきたのか直感した。
「10年間も何をやってたんだ」
俺は包みを抱きしめると、送り主を思って泣いた。
軽くて薄いチョコレートの包みは、はかな気な彼女そのもののような気がした。
そして、翔と翼を初めてこの手に抱きしめた時のことを思いだし、一度も忘れたことのない彼女と、もう一人の小さな赤ん坊の今に思いをはせた。
「利香、会いたい」
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バレンタイン余波

2007-02-15 21:51:44 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

バレンタインデーに5年生からたくさんチョコをもらったぼくに対して、クラスの女子が、 「細太郎君、あそぼ~」
「コケ吉にいっしょにえさをあげよう」
と、声をかけてくるようになりました。さらに、5年生の女子が近くにいるとよけいに、 「細太郎君」
と、わざと大声でぼくを呼ぶようになりました。
やな感じ…
ぼくは、5年生の女子もクラスの女子も、仲良くしてくれなくてもいいです。
ぼくは、ぼくは、りょうこちゃんからチョコレートをもらえなかったことが、とてもかなしかったです。
りょうこちゃんは、ぼくのこと、なんとも思ってないのかな。
ぼくは、だれよりもりょうこちゃんのことを、たくさん考えています。
なんか、すごくさびしい気分です
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