岡山県倉敷市の塗装屋日記

岡山県倉敷市の共栄塗装店の2代目が、仕事から日々日常の事まで書いております。

タスペーサー

2010年03月12日 18時49分26秒 | カラーベスト屋根塗装2010年3月倉敷
倉敷市のお客様宅の屋根塗装、
本日の作業は、昨日下塗りを完了しておいた
カラーベスト屋根に「タスペーサー」を装着しました。




何のために使用する道具か、ご説明します。


カラーベストはその構造上、縦のすき間から雨水が浸入しますが、
その下の横のすき間から水が逃げるため、
雨漏りにはいたりません。


しかし塗装後に、その塗料によって下のすき間が埋まることが多く、
逃げ道を失った雨水が逆流し、雨漏りの原因となる恐れがあります。



屋根によっては下のすき間が4mm以上あるものもあり、
その場合には塗装後にカッターナイフなどですき間の塗料を切る、
「縁切り(えんぎり)」という作業で充分な場合もあります。

しかし今回のお客様宅の屋根は比較的、下のすき間の間隔が
狭く、「縁切り」だけでは水の逃げ道を確保するのは難しいので
この「タスペーサー」を使用することにいたしました。


下塗りのプライマーを塗装後の翌日に装着するのが基本です。


縦のすき間のから約10cm~15cmくらい横に装着します


下の画像の文面はおかしいですね(笑)
失礼しました。 正しくは、
「タスペーサーを装着することですき間が広がり、
 塗料で埋まってしまう恐れがなくなりました。」です。


下の写真が、「仕上げの塗装(1回目)」後です。
塗料で埋まることなく、水の逃げ道を確保できています。



「タスペーサー」の装着後、午前11時頃より、
仕上げの塗装(1回目)をいたしました。

使用塗料の「ヤネMシリコン」です。


つなぎ目などの細部はハケ塗りで


つなぎ目や小口部分などをハケ塗りせず、すべてローラー塗装を
したほうが作業時間そのものは早くできるのですが、
それではどうしてもすき間に塗料を押し込んで塗るようになり、
せっかくタスペーサーをしても、すき間が確保できなくなります。

すべてローラーで塗装している職人さんを見たことがありますが、
やはり、細部はハケ塗りするのが望ましいでしょう。

広い面はローラー塗装です。


2液性の弱溶剤(油性)シリコン塗料を使用していますので、
ツヤもあり、高い対候性があります。



仕上げ塗装は「2回塗り」をいたしますが、
とりあえず、本日は1回塗りを完了いたしました。

2回目は来週、好天日におこないます。

塗装前

仕上げ塗装(1回目)後


コメント
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