HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

テンポは大事🎵

2009年04月01日 | 音符・楽譜・テクニック
Y子ちゃん(小3):
春休みになり、先週はお出かけでお休みでしたが、今日は
「はいっ、箱根のおみやげ! 富士サファリパークも行ってきた」と、元気な顔でやってきました。

バーナムの、ディミニッシュコード連続のアルペジオ課題も、「エリーゼのために」の新しい「B」の部分も、さほど苦労せずてきぱきと弾けるのは、しっかりと身についた読譜力と、日頃の練習の積み重ねのおかげです。

「『エリーゼ』のBのところ、もう覚えてきたね。じゃあ、最初から続けて弾いてみよう」と 先生が言いました。「その時には、全部同じ速さで弾いてね」
「同じ速さ?」
「そう。Aのところは、もう慣れてるから速く弾けるけど、Bはまだ慣れてないよね。でも、続けて弾いたとき、Bに来ていきなりノロくなったらおかしいよね」
「うん、そうだねー」
「Bに合わせて弾きたいなら、Aをゆっくり弾き始めなきゃいけないし、もしAを、普通に速く弾いちゃったとしたら(と先生が弾いてみる)、しょうがないからBも、おなじ速さで弾かなきゃ。こうなふうに(Bを弾く)」
「うぇ~!」
華麗なるプレイに、Y子ちゃんはびっくり。
「ね、だから、まあAは、いつもよりちょっぴり遅めに余裕もって弾いて、BはちょっとがんばってAに追いついていくようにしたらいいんじゃない?」
「うん、わかった」
Y子ちゃんは、ニコニコして弾き始めました。テンポが変わらないように気をつけながら・・・
そして、しっかりしたテンポでA-B-Aを弾き通しました。
さすがお見事!

「テンポ」というのは、とても大事。
演奏者が、自分の都合や指の都合やなんかで、いちいち弾きやすいテンポで弾いていたら、音楽は台無しになってしまいます。
難しいところや弾きにくいところは、そこだけ別に取り出して練習するとかして、全体を通して弾くときは 一貫して同じテンポをキープするように、今から習慣づけるようにしましょう。
ピアノという楽器は 基本的に一人で弾く楽器です。
テンポがフラフラしていたり、自分勝手に速くしたり遅くしたりしていても 誰からも文句を言われないのをいいことに、自分勝手なテンポで弾いていると、それが習慣になり、リズム感の悪い人になってしまう恐れあり。気をつけましょう。

「さあ、今から、曲を通して弾く!」というときは、身勝手なテンポにならないよう、心して弾きましょう。
たとえ、誰も見ていなくても・・・

それが、かっこいいピアニストになるコツです。




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