Tさん(大人):
さっき、Lちゃんのバーナムの日記に「ハノンという めちゃくちゃ疲れるつまんない本」と書きましたが、それは小学生だったヒバリの ≪個人の感想です≫ というヤツです。
もちろんハノンにだって 良い所はあり、うまく使えば大変有益な教材ともなり得るわけで。
今日、Tさんは 仕事がずーっと忙しくて ほとんど曲の練習が出来てません、ということだったので、エクササイズにレッスン時間の半分くらいを充てることに切り替えました。
今、ヒバリ教室に3人いる、やはり練習時間のあまり取れないJCたちが採用している方式で、「ハノンを徹底活用しよう作戦」です。
まず、本日は2月11日なので、ハノンの11番をチョイスし、エレクトーンのオートリズムとコード伴奏に合わせて徐々にテンポを上げて弾く。
次に、11番のポイント課題である「4と5の指のトリル予備と独立」に焦点を当てられるようなリズムに変えて練習。
今回は16ビートのリズムに合わせ、ちょっとラテンロックっぽいタッチで弾いてみたのですが、バンドやギターもやってるTさんは たちまちバッチリなノリで弾いてくれてごきげんです。
うっかりするとこのままセッションで遊んでしまいそう(?)
その後 39番を開いて音階練習、40番のクロマチックスケール(半音階)の練習、42番 ディミニッシュコードによるアルペジオで各指間の拡張、51番 オクターブの練習と、色々なエクササイズをこなすと、結構な練習が出来ます。
ハノンは 何も最初から順々に修めていく必要はなく、こうやってエッセンスを選びながら、効率の良い練習をしたほうがいいです。
と、Tさんにもお伝えしました。
また、上手く使えば 大変役に立つハノンなのですが、ヒバリ先生の意見としては、この楽譜や音列をパッと見てアッサリ弾けるだけの読譜力と演奏力がある人限定、と思っています。
この譜面を読み取るのに苦労する人は、もっとシンプルな楽譜などでエクササイズする方法がいくらもあるので、そちらを考える。
ハノンの譜読みに時間やエネルギーを費やすのはナンセンス、というのがヒバリ先生の意見であります。
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