HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

カッコーワルツは「懸垂」の連続🎵

2024年09月11日 | クラシック曲

ひまわりちゃん(中3):

中3の受験生真っ只中ですが、ピアノレッスンはゆとりを持って続けています。

12月の発表会曲はとっくに仕上げてキープしてあり、なおかつ3月の学校行事「合唱コンクール」のピアニストになるため 伴奏も一人で練習・完成して余裕。えらい。

そしてレッスンでは、受験まではあまり負担のかからない軽くて楽しめる曲を色々弾こう、ということで、今回は「カッコーワルツ(ヨナーソン)」です。

親しみやすいメロディーが軽やかなワルツのリズムに乗って流れ、その合間を縫って「カッコー!カッコー!」の囀(さえず)りが散りばめられています。


オーケストラ演奏では、メロディーと「カッコー!カッコー!」の合いの手は それぞれ別のパートが弾くんですが、ピアノアレンジでは(そう、この曲はもともと管弦楽曲として作曲されたもので、ピアノ楽譜は『アレンジ』なのよ)その両方のパートを一人で弾かないといけません。

しかも、左手は ぶんちゃっちゃ、の伴奏に専念してるので、残った右手だけでメロディーと「カッコー」2つのパートを弾かなきゃいけないのです。

下に中間部の楽譜を貼ったので見てくださいね。


緑の◯で囲んだ部分が「カッコー!カッコー!」ピンクのラインがメロディーです。

「ここは『懸垂(けんすい)』の連続だからね!メロディーの音が切れないようにしっかり残して。『カッコー』は軽やかに。」と先生。

「うわー 懸垂だ〜」とひまわりちゃん。

「懸垂」は テクニック教本「バーナム」の中の 音の保持のための課題です。

「カッコー」を軽やかに投入しつつ、メロディーをなめらかに、しかも音が途切れないように弾いていくためには、寄せ指、あけ指、替え指などのテクニックをフルに使って重心配分にも気をつけ、まさに「懸垂」連続で乗り切らないと。

さあ、やってみようね。

「あっ、切れた。もう一回」とまゆうちゃん。

「指替えの準備を忘れたよ!」と先生が指摘。

もう一回。

「あ〜切れた〜」

「重心を移してないから動けないんだよ」と先生。

今度こそ!

「あ”〜」 

こうして何度もトライアルを繰り返し、「メロディー」と「カッコー」2つのパートがきれいに出来てきました。

正直ここまでのきれいな弾き分けを要求しなくてもいいし、実際 YouTubeなどを見てもテキトーに弾いて平気でUPしてるひとはいっぱいいる。

だけどひまわりちゃんは実力もセンスもあるんだし、ヒバリ教室の重鎮でもあるし、妥協しない最上級の演奏をしてもらいたいです。

来週までにパーフェクトな演奏をしあげてきてください。

ところで、「カッコーワルツ」および「カッコー」については、いろんなトリビア満載なので(それでひまわりちゃんを驚ろかしたので)、つづきはまた明日書きます。

ではとりあえず今日はここまでで。

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