「カッコーワルツ」のタイトルになっている鳥 カッコウ。
ヨーロッパでは昔から身近に親しまれている鳥のようです。
「カッコー!カッコー!」という独特の鳴き声を模した楽曲が、民謡やクラシック音楽でたくさんあります。
ちょっと思い浮かべてみても、かっこうワルツ、小学校で習うかっこう、キャンプなどのレクリエーションでよく歌われるしずかなこはん、クラシック曲では、バロック時代のかっこう (クラブサン曲)がありますし、ベートーヴェンのピアノソナタ25番は、途中にカッコーの鳴き声に似た部分があるため 俗称「カッコーソナタ」と呼ばれています。
生活の中でも「カッコウが鳴くと春が来る」という「春告げ鳥」として親しまれ、時計からカッコウが飛び出して時刻を告げる「カッコー時計」なども作られています。
映画「サウンド・オブ・ミュージック」の「さようなら、ごきげんよう」という曲の中で、カッコウ時計の声や姿を模して子どもたちが歌ったり。
カッコウがこれだけ、西洋諸国で身近であるということを知れば、たくさんの曲があることも時計に取り入れられていることにも合点がいきます。
一方 わが日本でのカッコウの立ち位置といえば、その鳴き声も身近に感じてる人はそうはいなくて、高原やキャンプに行った時に聞かれたりする、むしろ「夏の鳥」…
「春を告げる鳥」なら、日本ではだんぜんウグイスでしょ。
昔からの日本では、カッコウは別名「閑古鳥(かんこどり)」と呼ばれていて、西洋では明るく春を呼ぶイメージの鳴き声も、日本ではなんか寂しい、とか閑散とした、というイメージでとらえられていたようです。
お店などがはやらなくて、お客が入らず閑散としてることを「閑古鳥が鳴く」といいますよね?アレですよ。
だから西洋から伝わってきた「クックー」と鳥が飛び出す「カッコウ時計」も、日本では「閑古鳥が鳴くなんて縁起でもない」ってことで「鳩時計」という名に変えられてしまったんだよね(笑)
西洋では「陽」、と日本では「陰」っぽい印象のカッコウ。
だけど、西洋人もびっくりの恐るべき習性を、カッコウは持ってるんですよ。
それでもいいのか、西洋?
その習性については、また明日…
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