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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

アイアイ すてきになったね

2017年01月26日 | レッスン日記(小中高生)
Lちゃん(小1):
去年の秋からレッスンを始めました。
まだ4カ月もたっていませんが、大変熱心で物覚えがよく、年齢よりしっかりしてる印象のLちゃんです。
音符も大分読めるようになってきたので、子どもの知っているような歌が簡単なアレンジをされて網羅している曲集を2冊わたしてみました。
「どれでも好きな曲、弾いてみてごらん?」と言ってあります。
載っている曲はたいてい知っている歌なので、簡単なものは今まで習った音符で読めると思いますし、少し音域が広がったりリズムが難しかったりしても、「弾いてみたい」という気持ちがあれば、何とかがんばって読みこなし、弾けるのではないかという期待をもって。

ヒバリの期待通り、Lちゃんは毎回、「これ弾いてみた」とか、弾いてない曲でも「これも弾けるかもしれない」と積極的にチャレンジし、いくつもの曲を弾きました。
今日は「アイアイ」という曲を弾くことにしたのですが、冒頭「アイアイ!アイアイ!」と 掛け合いの歌で聞き覚えていた曲が、楽譜では掛け合いなしのやさしい編曲になっていました。
アレ?知ってるのと、違うなあ…という顔を Lちゃんがしているので、
「これ、『アイアイ!アイアイ!』って、交代に歌うんだよね。じゃ、それ、左手で後から追っかけて弾くことにしようか。右手『アイアイ!』左手『アイアイ!』って。」と水を向けると、Lちゃんは「うん!」と満足したようにうなずきました。
さっそく、掛け合いアレンジで弾いてみます。
「ねえ?ちょっと見て。『おさるさんだよ』のところ、伴奏簡単そうだよ。弾いちゃおうか?」
と誘導します。
「うん」
「じゃあさ、次の『南の島の』のところも、似てるもん、弾けるんじゃない?」
「うん!」
こうして、「アイアイ」のところは掛け合い、その他のところは全部伴奏つきで弾く、という、Lちゃんバージョンの「アイアイ」が完成です。
「すてきになったねえ。楽譜に書いてあるのより、ずっとよくなったね」
「うん!」
Lちゃんも嬉しそうです。
ただただ楽譜を見て忠実に弾くだけでなく、子どもたち一人一人の感性に応じて、臨機応変のアレンジや演奏を取り入れていきたいと思っています。

ドレミの歌 ぜんぶ一人で

2017年01月26日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小3):
曲集の中から、明るく楽しい「ドレミの歌」を練習しています。
ところが、初めの方はとっても上手に弾いているのに、Bメロの部分・・・「ソは青い空、ラはラッパのラ・・・」のあたりにくると、急にメロディーがたどたどしくなってしまうのです。
「どうして?『ドレミの歌』、確か前の発表会の時に弾いたよね?Hちゃんと連弾で・・・Aちゃん、メロディー上手に弾けてたのになんで?!」
「うん。私メロディー弾いたんだけどね、この『ソは青い空~』のところは、メロディーが交代して、Hちゃんが弾いたところだから」
あっ、そうだったか~。
Aちゃんにとって、この部分は初めてのメロディーだったのかー
それがわかったので、もう一度Bメロの部分を、少し丁寧に指番号など確認しておさらいしておいたのが先週です。

そして今週。
見違えるように上手な「ドレミの歌」を、Aちゃんは生き生きと弾いて、合格になりました。
「私ね、この曲、毎日練習したから!」
Aちゃんは自信にあふれた顔で言いました。

子どもたちが自発的に、何度も練習する曲。
それは「わかっている。自信がある曲」であって、彼らは決して「わからないから、難しいから、練習しよう」とは思わないんだ、ということを再認識したことでした。
子どもたちの小さな不安を一緒に取り除いてやって、「弾けるから何度も練習する!もっとうまくなる」という形にしてあげたいなーと思います。

ラバースコンチェルト、ポップロックのリズム

2017年01月26日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Y子さん(大人):
「ラバースコンチェルト」がついに仕上がりました。
暮れに、クリスマステイストってことで この「ラバースコンチェルト」を提案していました。
原曲はバッハの有名な「メヌエット」で、これに歌詞をつけ 軽快なポップスにリメイクしたものが「ラバースコンチェルト」です。
コードネームを見ながら付けていく伴奏は、初めのうちはただ和音でジャーン!と押さえる形で弾いていたのですが、大分慣れてきたので、左手で和音を押さえながら、ベースの音のみ ターンタタン、と刻む、いわゆる「ポップロック」のスタイルにしてみました。
音符でいうと 付点四分音符、八分音符、四分音符、ウン(休符)というリズムです。
「リズムが覚えられないわ~」と汗びっしょりのY子さんに、ヒバリは言いました。
「これ、『メリーさんの羊』の『メーリさん!』のリズムだから。もしわからなくなったら『メーリさん!』って手拍子しながら歌ってみて!そうしたら思い出すから」
わかったわ、とうなずいたY子さんは、何度も何度も「メーリさん!メーリさん!」と歌いながら帰っていきました。

それから数日後。
レッスンしていると玄関のチャイムが鳴りました。
今頃誰だろう?
出てみるとY子さんです。
「メリーさんがわからなくなってしまって・・・」
そこで玄関で、「メーリさん!」「メーリさん!」と何度も手を叩きながら二人で歌い、Y子さんは
「わかりました。すみません、お稽古中に・・・」と恐縮しながら帰っていき、二階にいた家人は「今のチャイムは誰だったんだ?なんか歌ってすぐ帰っちゃったけど?」と驚いてました。

また数日後。
電話に出るとY子さんからで、「またメリーさんが・・・」とのSOSです。
また電話で「メーリさん」を歌いました。

こうして涙ぐましい苦労と努力の末、Y子さんはついにポップロックのビートをマスターしたのでした。
みんなも、わからなくなったら歌ってね。
ポップロックのビートは「メーリさん!」だよ。