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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

PROMISE 無極

2006-02-23 15:33:01 | 映画(は行)
真田広之、チャン・ドンゴン、セシリア・チャン、ニコラス・ツェー、リィウ・イエ出演。チェン・カイコー監督作品。

戦乱の世で親を亡くし、行き倒れ寸前だった少女・傾城は女神から真実の愛と引き換えに、すべての男からの寵愛と何不自由ない暮らしを約束され、やがて王妃の座についた。その頃、王を支える無敵の大将軍・光明はこの世のものとは思えぬ脚力を持つ奴隷の男・昆崙に目を留め、自らの従者とする。やがて2人は、無歓の反乱に遭い危機に陥った王を救出するため城へと向かうのだが…。(allcinema onlineより)

公式サイト

先に観ておきたい映画があったり、水曜レディースディの日に試写会が当たったりした為、公開してから観に行くのに、ちょっと時間が経ってしまいました。
そのせいもあって、評判をいろいろ聞き、ある程度、こんな感じ?というのを予想してから観てきました。
私が観たレビューもしくは友人から聞いた感想で一番多かったのが「微妙~」という感想。
なるほど。微妙です(笑)面白かったかと聞かれれば、笑ったという意味で面白かったです(笑)。ただ、観ている最中から???と感じたり、いろいろ考えながら観てしまったので、夢中で観れたわけではなかったです。観ながら考えられるという時点でもうダメなんですよね・・・
キャッチコピーが「愛で運命(プロミス)を越えろ」だそうで、ラストに「運命は変えられる」というモノローグが出てきますが、「はい?」という感じで、観終わってから首をかしげました(苦笑)

さて、何から書いていいやら・・・・・・

以下、ネタばれ含みます。

まず、役者の方々。この中で一番好きなのは真田さん。別に日本人だからというわけではなくて、オヤジ趣味だから今ちょっと注目の方。中国語を吹替えなしで演じるために特訓したという話を聞いていたので、どうかな?と思っていたのですが、いい感じでした。よく聞くとやっぱり日本人がしゃべる中国語、という感じではありますが、それはもう仕方がないでしょう。セリフとして十分成り立っていたと思います。さすが!
演技はやはり風格があって、将軍の名に恥じない演技でした。華鎧も似合ってましたね。チャン・ドンゴンと一緒だと背の低さが目立つかな~・・・と思っていましたが、あまり気になりませんでした。撮り方が上手かったのか・・・
大将軍でありながら、女に翻弄され、身を崩す役柄で、いろいろな表情が観れたので良かったです。微妙な表情とかも上手いです!
が、しかし、兜についている仮面をセシリア・チャンに上下されるシーンでは吹き出してしまいました。別に笑わせるつもりはないと思いますが、このシーン、今でも思い出すと吹きだします。ご覧になった方、大丈夫でしたか?(笑)
思い出し笑いまでするシーンがあった映画は「サマータイムマシンブルース」以来です。もちろんこっちの映画はコメディ(笑)。
真田さんらしく、アクションシーンはほぼスタントなしで、自分でやったと聞きましたが、よく回ってました~クルクルと(笑)。回りすぎだよ!とツッコミを入れたくなりました。

チャン・ドンゴンは、怒涛の走りっぷりを観せてくれます。凄いです。噂には聞いてましたが、笑いをこらえながら観るのが大変でした(笑)。ほとんど、コメディのノリ。やたら目のアップがあって、あとはあの走りっぷり。あのCGもうちょっとなんとかならなかったんかい、と思ってしまいます。牛のシーンも迫力があるかと思いきや、すごーいという気持ちより、笑いが込み上げちゃってダメ(苦笑)。赤と黒の鎧を来た兵士たちが戦っているシーンを空から映してたのですが、赤と黒がアリに見えちゃって、それがまたおかしくて・・・その後は、チャン・ドンゴンが走るたびにおかしくて、口をタオルでおさえて、肩揺らして笑うというパターンが出来てしまいました(^^;
セシ演じる傾城を助けたのは自分なのに・・・という表情などは伝わってくるものがありましたが、母妹のエピソードでは全然感情移入できなくて、なんだかなぁのまま終わってしまいました。決して演技が悪いわけじゃないんですけどねぇ・・・

セシリア・チャン。えっと~「忘れえぬ想い」の時と全然顔が違うんですけど(笑)。やたら白塗りで、全然綺麗に見えない・・・化粧っ気のない時の方がずっと綺麗でしたよ(泣)
まぁ、今回の役が、ちょっと嫌な感じの女だったので、余計にそう感じたのかもしれませんが・・・。男たちを下に見るで妖しげな表情を何度もしていましたが、いまいち迫力には欠けてました。惜しい。そう考えると今回の出演者の中で、チャン・ドンゴンが一番素直でいい人なのかなぁ。
真田さん演じる大将軍と、濃厚なラブシーンを演じてましたね。ちょっとびっくりしました。どこかで読んだ話では、セシがやる気まんまんで、このシーンに難色を示していたマネージャーが寝ている朝方に撮ってしまったとか・・・
セシは吹替えなんでしょうか?全部ではないのかな?声が違うように感じました。

ニコラス・ツェーは予想通り、とっても美しかったですよ~これは目の保養になりますね。お肌ピチピチで、セシよりずっと美しく見えたんですが(苦笑)。
ところが手に持っている指差し棒(爆)。なぜあんなものを??最初にあれが出てきたシーンは、親指が立ってて「いえ~い!」という感じだったような気がしたんですが、その後はずっと人差し指が立ってましたね。見間違えでしょうか。そして、最後にこれが登場した時、指がぽっきり折れていて、そのシーンはたまらず爆笑!あの撮り方は絶対コメディです。チェン・カイコー監督はコメディが撮りたかったのでしょうか??
ニコは初めて観ました。出演作品を見てみたら、ことごとく未見の映画ばかりでした。とりあえず、「香港国際警察/NEW POLICE STORY」あたりを観てみたいです。
ニコは香港生まれだそうですが、やはり吹替えだったのでしょうか。すごく普通語の発音が良かったと思ったのですが・・・

リィウ・イエは観た事あるっけ?と調べてみたら、「藍宇 情熱の嵐」のランユー役の人じゃないですか!!ええーー!?別人みたいでしたけど・・・ランユーの時はもちっと綺麗だったような。役が役だったので、そういう風に見えただけなんでしょうか。ちょっとびっくりしました。でも、演技は悪くなかったですね。

ストーリーは、刺客に大怪我を負わされた大将軍・光明が、自分の鎧を奴隷であるクンルンに着せ、王を助けに行かせるが、クンルンは王が傾城を殺そうとしたのを見て、王を殺してしまう。ニコ演じる無歓に追い詰められ、傾城を助けるためにクンルンはすごく深い滝に飛び込みますが、無事(笑)。しかし、光明は王殺しの汚名を着せられる。傾城は自分を助けてくれた人が光明だと思い、二人は愛し合うようになるが、光明は無歓の罠にはまり、捕まってしまう。裁判にかけられ、本当はクンルンが王を殺したことが分かるが、クンルンと傾城は無歓によって引き裂かれる・・・。

ラストの騙しあいと闘いがクライマックスで感動へと繋がるはずだと思うのですが、どうもピンと来ませんでした。クンルンが、あの烏の羽みたいなのを着て、どんでん返し!なのかもしれませんが、クンルンと傾城が飛んでいくのを観て、ポカーンでした(笑)。
傾城が幼少時代に無歓を騙したせいで、人が信じられない人間になってしまったと独白する無歓もどうかと思いましたが、その無歓は死んで、一番の元凶の傾城は幸せになるというラストはもっとポカーンですよ。
誰にも感情移入できず、ストーリーに置いていかれた感が非常に強いです。

全編通して観て思ったのが、まず、CG処理が上手くない。コメディになってるシーンが多い。あとアクションシーンが美しくない。(ラストの方の無歓と鬼狼の闘いはまぁまぁでしたが)「HERO」みたいに美しくしろとまでは言いませんが、もうちょっとどうにかして欲しかった。
そして、何より編集がおかしい。同じシーンなのに急に人の位置が変わっていたりして、つなぎが変です。非常に違和感がありました。真田さんとセシのラブシーンでの編集は、何か意図があってやっているのだろうと思いましたが、効果があるかどうかは・・・?
もとはずっと時間の長い映画で、編集でぶつ切りにしたので、あんな映像になったのでしょうか?
もっと感動作になりそうなのに、後に残った印象は、面白かった(笑った)シーンばっかりっていうのは・・・(苦笑)
真田さんは初めて試写を観た時、かなり驚いたんじゃないかと思うのは私だけでしょうか。