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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

シークレット ウインドウ

2006-02-18 15:35:49 | 映画(さ行)
ジョニー・デップ、ジョン・タートゥーロ、マリア・ベロ、ティモシー・ハットン出演、デヴィット・コープ監督作品。スティーブン・キング原作。

湖畔に建つ別荘で新作小説を創作中のベストセラー作家モート・レイニー。だが彼は、妻エイミーとの離婚調停に身を削られて執筆活動も行き詰まり、スランプに陥っていた。そんなある日、モートのもとにジョン・シューターと名乗る正体不明の男が訪ねてくる。そしてシューターは唐突に、モートが自分の小説を盗作した、と言い放つのだった。最初は全く取り合わないモート。しかし、シューターが置いていった彼の原稿の内容は、モートの著書“秘密の窓”と瓜二つだった。以来、モートはシューターから執拗に付きまとわれ始めるのだが…。(allcinema onlineより)

ジョニーファンが、「この映画はダメだった」と言っていたり、世間の評判があまりよろしくなかったので、まぁ観ても観なくてもいいかな、くらいの気持ちでいたのですが、あら、びっくり。意外と面白かったですよ。
推理サスペンスものかな?と思っていたのですが、サスペンスホラーという感じでした。
観始めてすぐに、ああ、あっち系のストーリーなんだ、と気付いたので、逆に面白く観れたのかもしれません。
ジョニー・デップの演技というか、表情がなかなか良いし、ジョン・タートゥーロの抑えた無気味な演技としゃべり方が良かったです。
特典映像のメイキングで監督がいろんなシーンの説明を、それはそれは事細かにしてくれるので、なるほど~~~と思う事が結構ありました。あれだけベラベラしゃべるのがいいかどうかは別として(笑)
この映画を映画館で観て、微妙~と思った方は、レンタルでメイキングを観てから、もう一度観てみると面白いかも。

以下、ネタばれ含みます。サスペンスですので、御注意願います。

上にも書いた通り、観始めてすぐに、これはモートの妄想なんだなと思ったのですが、メイキングで監督が「鏡が彼の意識の中に入る入口」と言っていてなるほど~~と思いました。映画を観た時は、ぼーっと観ちゃったので、気付かなかったんですよね(笑)。「シークレット ウインドウ」というタイトルも、モートの頭の中を表現していると考えると上手いな、と思いますし。

この手のストーリーは、「共犯者」という浅野温子、三上博史が主演した日テレのドラマを連想しました。あのドラマを観た時は全然気付かなくて、???なままドラマを観続けた記憶があります。なんて素直なんでしょう、私(笑)
「インファナル・アフェア3 終極無間」のラウも、妄想入ってる系の役だったので、それもちょっと連想しました。たぶん、私が知らないだけで、この手の映画はたくさんあるんでしょうね。

印象に残ったのは、車を崖から落とすシーン。モートの腕時計がひっかかった時は、ドキドキして観てました。これ、使えるわ、と思ったり(笑)車の中からモートの腕時計が発見されて、後で、殺人犯として追及されるキッカケになるのかなと深読みしましたが、ただの深読みでした(笑)
あと、「SHOOTER」→「SHOOT HER」には、笑いました(笑)笑う所じゃないんでしょうけど。
モートが完全に狂っちゃった時の、ジョニーの表情はいいですね。ファンの人はああいうのが好きなんだろうな~と思いながら観てました。
ラストの花壇にある、とうもろこしの根元を地下に潜ってカメラが追うシーンがあって、未公開シーンでは、下に二人の死体が埋まっているのが映りますが、本編では死体は映りません。私はカットして正解だと思いました。あれは観客が想像した方が面白い。そして、モートがとうもろこしをガブリ。ああいうラスト、個人的に好みです(笑)

暗いストーリーなので、ジョニ-ファンも受け入れられない方がいるのかもしれませんが、登場人物少ないし、ジョニーがたくさん観られる、という点ではファン向きの映画なのかも?
ちなみにジョニーはこの映画で、容姿が普通なので、「チャーリーとチョコレート工場」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」とのギャップがありますが、私には相変わらず「チャーリー~」が本当のジョニーという認識のままです(笑)