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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

ジャーヘッド(試写会)

2006-02-12 18:09:56 | 映画(さ行)
ジェイク・ギレンホール、ピーター・サースガード、ルーカス・ブラック、クリス・クーパー、ジェイミー・フォックス出演。サム・メンデス監督作品。

公式サイト

祖父も父も兵隊だった青年アンソニー・スオフォードは、18歳になると当然のように憧れの海兵隊へ入隊を果たす。しかし新兵訓練の現実は、まるでただの虐待。スオフォードは自らの選択を後悔し始める。89年、カリフォルニア州のペンドルトン基地へ配属となったスオフォードをまたしても手荒い洗礼が待ち受ける。その後サイクス曹長の目に留まり、厳しい訓練の末にわずか8名の斥候狙撃隊に選ばれるスオフォード。その頃クウェートにイラクが侵攻、やがてスオフォードたちにも待ちに待ったサウジアラビアへの派遣の日がやってくるのだが…。(allcinema onlineより)

主役のアンソニー・スオフォード自身が書いた手記が原作だそうです。戦争映画は好んで観るジャンルではないので、試写会が当たらなければ観に行く事はなかったかもしれません。
でも観て良かったと思いました。まさに現代の戦争を描いていると思いました。いろんな意味で…

映画の上映の前にトークショーがあり、その方が「彼ら軍人にとって、あの戦場は仕事場であり、自分たちの仕事場と照らし合わせて考えるとまた違った視点で観る事のできる映画だ」と言っていました。

この映画は90年代に起きた湾岸戦争が舞台の映画ですが、観始めて、そういえば、湾岸戦争って4日間で終わったんだっけ、と思い出しました。自分の中ではまるで過去の話。まさにテレビの中の戦争物語だったので、恐ろしい事に終わってしまえば、忘れて行ってしまうのです。記憶の彼方に。

実際に湾岸戦争に参加した一人の海兵隊員の手記に基づいているので、妙にリアルでしたね。そして思ったよりも軽いタッチの映画に感じました。でもきっと戦争に参加した海兵隊員自体がきっとそういう感じなんだろうなと思ったりして。
銃を何千、何万発撃って、敵を倒すという話ではなく、延々砂漠の中で170日間以上戦争が始まるのを待ち、狙撃手としての腕を発揮する機会を待ち続け、しかし、発揮する機会のないまま、空爆のみで全ては決し、戦争が終わるという話でした。
戦争で人を殺し続け、極限の状態の中で気が狂うのではなく、空爆する前に頼むから一発だけ撃たせてくれと叫んで気が狂う兵士がいる話でした。
ラストの主人公のセリフが全てを物語ってました。

「俺の戦争は4日間4時間1分だった。一発も撃たなかった」

深い映画でした。派手な戦闘シーンはないのに、逆にいろいろ考えさせられました。
今の技術と戦闘機があれば、兵隊はもういらない時代なんですかね。
あの戦争から10年以上経っているので、ますますその傾向は強くなっているはず。
でもやっぱり戦争は嫌だ。
何年かに一度必ず戦争をしないと気が済まないアメリカに正直うんざり。
アメリカと仲が良すぎる、アジアといつまでも仲良く出来ない日本にもうんざり…。

戦争映画というと、あまり観ていない中でも、一番いいなと思っているのは「プラトーン」ですね。これを超える戦争映画はなかなか…

あ、そうそう。登場人物の中に「24」のパーマー大統領がいましたよ!(爆)
もといデニス・ヘイスバードです!大統領役じゃなかったですけど(大笑)