Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

亡国のイージス

2005-08-01 15:44:16 | 映画(は行)
公式サイト

「亡国のイージス(シークレットプレミアム試写会」の感想

「亡国のイージス(ジャパンプレミア試写会)」の感想

初日に観に行ってきました。
なんかこの映画の記事ばっかり書いてますけど、映画の感想はこれで最後にしますから(笑)。

試写会入れて3回目の鑑賞でした。
公開したので、ネタばれで行きます。

私は3回目が一番、涙が出ました。セリフにグっと来てしまうんですよね・・・
仙石、宮津、ヨンファそれぞれのセリフで1回ずつは涙が出ました。
それからドンチョルが自決するシーン。ここは1回目、2回目では泣かなかったんですが。
ヨンファが足に怪我をしたドンチョルの肩を抱いて、ちょっと歩いた時、ドンチョルがヨンファを見て、絶望的な表情をするんです。泣きそうな表情。まるでヨンファのお荷物になっている自分の事が悔しいという風な。次の瞬間、何かを決意したような表情に。そして、ヨンファから離れ、銃で自決します。この短い間の表情の中に気持ちの流れがちゃんと表現されていることに驚き、涙が出ました。

何度も書いてますが、やはり中井さんのヨンファの演技は素晴らしいです。セリフはもちろん、動きに無駄がない。
ジョンヒが死んで、CICを出て、会議室みたいな所に行って、アタッシュケースから手帳を取り出し、中に挟んである写真を取り出すまでの動き。なんて滑らかなんだろう・・・と感心しきり。

そして、いつものようにいそかぜVSうらかぜの戦闘では、鳥肌が立ちました。そして、ヨンファの「よく見ろ、日本人。これが戦争だ」のセリフで涙が出てしまうんですよ・・・。

今回新たに気付いた演技があったのは、寺尾さんの宮津副長。
ヨンファからグソーを取り戻す事を決意する瞬間がどこなのか、よく分からなかったんですが、砲雷長の杉浦が死んだ後、仙石が「目を覚ませ!」と言った時でしたね。
仙石のセリフに気を取られて、宮津の驚愕した表情を見逃してました。寺尾さん、表情も動きもさりげないんだもん(笑)。
あと、吉田栄作さんの竹中船務長。もともと竹中のキャラがいい人だから、というのもあるかもしれませんが、吉田栄作さん、かっこいいですねぇ(笑)。ヨンファに銃を向ける所なんか、「足長いわ~」と思って見てました。

風間役の谷原さん。グソーを守るために墜落死してしまいましたね。グッジョブでした。総員集めて、離艦しようとしたところだったのに・・・

真田さんが最後に手旗信号でグソーを確保したことを知らせますが、見てるとちょっと笑えます。みっともないというか・・・私も最初はくすっと笑ってしまったのですが、すぐに仙石のセリフを思い出しました。
みっともなくてもいいから、生きろ、と。あの手旗信号をしなかったら、イージス艦もろともオダブツですから。
それを思い出したら笑えなくなりましたね。隣の席のオジサンが笑っていても。

ラストの仙石が艦橋で絵を描いている後姿の絵で、如月行が生きている・・・?という事が示されますが、これは原作とは全然違うけど、まぁアリかなと。

と、ここまでは良かったなと思った点を書いたんですが、ビミョ~と思った点は、イージス艦の沈没のシーン。特撮だそうですが、あまりにも特撮だと分かりすぎる。ミサイルの発射のシーンのCGがあれだけ良く出来ているのに、残念。
本物のイージス艦や戦闘機を映すことができ、あれだけリアルに描いているのに、あそこだけ????と思えてしまうんですね。これがもうちょっと特撮ばっかりの映画だとまた違うと思うんですが。

あと、仙石が艦橋で絵を描いている時の如月とのシーン。ちょっと展開が早すぎやしませんか?あそこもうちょっとじっくり描いて欲しかった・・・1回目観た時に、「ええ~~~」と思いました。何度か観るうちに慣れてはきましたが(苦笑)。

実は試写会で観た時、2回とも怒鳴るセリフが、やや音が大きくて、耳障りだなと思ってたんですが、映画館で観たら、全然問題ありませんでした。音響のせいだったのかな。

「自分の手で平和を勝ち取ったことのない日本人に何が分かる」

戦争に負け、アメリカに守られ、世界中で戦争が起きても、いつも対岸の火事。
専守防衛。攻撃されない限り、攻撃できない自衛隊。
先制攻撃でほとんどの勝敗が決まってしまうというのに?
アメリカは、報復はしてくれるかもしれないけど、最初の攻撃から守ってはくれないだろうな、とぼんやり思う。
日本から攻撃することがないから、攻撃される事もない?ほんとに?
諦めるしかないのかな・・・。