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TEAC AD-RW900 CD/Cassette Recorder その3 カセットテープ編

2015-01-26 | オーディオ


TEACのCDレコーダー、カセット・レコーダー、USBメモリ MP3レコーダー。カセットテープの音源をデジタル化していますが、最近やっかいな事態に遭遇しています。

カセットテープのリーディング・テープと録音用の継ぎ目が切れる事故が何度も発生。具体的には、次の動作になります。
・カセットテープ A面の再生を開始する。
・リーディング・テープ(磁性体塗布がなされていない、少し厚めの半透明テープ)が過ぎて、磁性体が塗布されたテープ(茶色)がリールから出てくる。
・ピンチローラーのあたりで、この2種のテープをつないでいる粘着テープがはがれる。
・先端がはずれた磁性体が塗布されたテープは、ピンチローラーに巻き込まれていく。
・カセット・デッキがテープ走行の異常を検知して停止。
・カセットテープをイジェクトすると、カセットハーフから引き出されてピンチローラーに巻き込まれ傷だらけになったテープが。。。

この現象が起こるのは富士写真フイルム(当時)のRANGE 4(レンジ4)というテープ。9割以上の確立で発生します。
切れ方は全て同じ。リーディング・テープと磁性体が塗布された録音用テープをつなぐ粘着テープが経年変化ではがれてしまいます。
この事故が発生したら、カセットテープをドライバーで分解して、リーディング部分を捨てて、バブ(リール)に録音用テープを挟み込むことで対応。これで再生ができるようにはなりますが、デッキ内に巻き込んだテープはしわだらけになって、この部分の再生は悲しい音になります。
従って、テープが痛むことを避けるため、RANGE 4は再生前に分解してリーディング・テープを外すという作業を行うことになりました。

これが富士写真フイルムのRANGE 4カセット・テープ。高域の伸びが良く、好きなテープでした。



ネジ 5本を外してハーフを分解。
ハブの重量バランスを取るために、テープ・クランパーの反対側にハブのくりぬきがあります。細かなところまでこだわる よき時代の日本人のデザインです。



このように切れちゃいます。



ハブ。
写真では分かりにくいですが、分解する羽目になったカセット・テープの2割くらいがクランパーが劣化してヒビが入っています。



TDK、マクセル、SONY、デンオン、スコッチはこういう事がないので助かっています。
同じ富士写真フイルムのカセットテープでも、RANGEシリーズの前世代のFX、FX Jr そして後世代のERやAXIAブランドではテープが切れる事故は発生していません。富士写真フイルムさんは35年後にRANGE 4の粘着テープがはがれるということは想定できなかったのでしょうが、ユーザーとしては悲しいものがあります。

TEAC AD-RW900-B CD/カセットレコーダー USB接続対応 ブラック
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ティアック
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