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James Levine Chicago Symphony Orchestra
ジェームズ・レヴァイン指揮 シカゴ交響楽団
1970年代半ば録音の交響曲全集と、1983年録音のピアノ協奏曲第1番、ドイツ・レクィエム他のCD 4枚セット。初回限定生産盤の但し書きを付けて1490円の価格。こんなに安くて良いのかと心配します。
レヴァインのブラームスを聴くのは今回が初めてでした。
明るくて重厚な機能美。アメリカの大きなオーケストラ。腕力の強い、肺活量の大きな大男達が最新の高機能な楽器を駆使して、大音量の演奏をしています。しかも、寸分の狂いもない、凝縮した音を出しています。
ニューヨーク・フィルやフィラデルフィア管とは異なった、シカゴ響の機能美を際だたせた演奏です。当時シカゴ響はゲオルグ・ショルティという豪腕指揮者のもとでベートーヴェンの交響曲全集の録音を行った直後。当時30代前半の若手(駆け出し)の指揮者であったレヴァインは、その勢いに乗せられたということもあったでしょう。
ドイツのくすんだ森林、陰影とはかけ離れた、アメリカの大都会の摩天楼を連想させるブラームスです。
演奏の完成度は大変高く、「ここまでやってくれたら文句言わんよ」という満足度の高い作品です。
アメリカのブラームス を聴くなら、これが一番。お薦めです。
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