大映特撮映画DVDコレクション Vol.2
1966年 作品。
映画の黄金期、また怪獣映画の黎明期に東映の向こうを張って大映が制作した時代劇の特撮映画。なんと「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」を同時上映するという贅沢極まりない興業。
戦国の世、丹波の国を治める花房家は家老大館の下克上に逢う。幼い息子忠文と娘小笹(高田三和)が落ち延び、魔神の山に匿われる。そして10年、領主となった大館は京に上るため領民に高い年貢と苦役を強いていた。そして、領民が信仰していた武神像を破壊することを命じ、武神像の額にたがねを打ち込む。すると、武神像から鮮血が流れ出て・・・。
古き良き時代の特撮映画。大映が元気であった時代の作品が故か、後期のガメラものよりも仕上げが良くまた手が込んだ作りになっています。
85分の映画で、大魔神が動くのは最後の15分ほど。そこまでは、悪い領主、虐げられる領民、お家復興を目指す忠臣たちの時代劇。ここで剣豪が出てきて悪者を退治すれば、ごく普通の時代劇映画になります。剣豪ではなく大魔神が立ち上がって、やっちゃいます。ストーリーは単純で何の捻りもないのですが、作り手が、いろんなところにこだわって一生懸命やっていることが伝わってきます。これは名作です。
隔週刊 大映特撮映画 DVDコレクション 2014年 10/14号 [雑誌] | |
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