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「生物多様性基本法」成立!!!

2008年06月09日 20時54分51秒 | 趣味の園藝
我家の庭先から:山アジサイ 藍姫(濃紫系です)

ひそかに成立を期待していた「生物多様性基本法」が5月28日に成立しました。国内には「鳥獣保護法」や「種の保存法」「特定外来生物法」等などの保全の法律があり、今更なんでやねんと思われる方も多いでしょうが。。。いや!知らなんだと言う人が多いか・・・

これらの法律、「鳥獣保護法」はあくまで鳥獣に対象が限られ、「種の保存法」や「特定外来生物法」も、絶滅が危惧される生物の保護や、多大な被害を与えると認識されている一部の外来生物のみを取り扱うもので、各々個別に対応して、環境を含め横の繋がりが全くありませんでした。そのため、環境を含めた包括的な保全が今までは出来ませんでした。

成立した法律「生物多様性基本法」は、国内のみならず、海外も含めた「野生生物」や「生息環境」、「生態系全体」のつながりを含めて保全する法律なんです。これは画期的な法律で、個別ではなく、待ち望んでいた包括的な法律なんですね。そんじょそこらでは見られません。

この法律は、個別対応の「鳥獣保護法」や「種の保存法」「特定外来生物法」等の頂点に君臨する「理念法」なので、個別対応の法律をも状況を把握して適正に改善&修正できるすぐれものの法律です。

法律に関しては、結果から善悪を判断します。そのため、野生動植物・環境等の保護は、結果から導いても元に戻りません。絶滅寸前では、保護しても遅いのです。この「理念法」は、結果から導くのではなく、「予防的」に解決することが出来ます。

たとえば、最近のニュースでよく見かける環境破壊。環境を破壊する可能性のある事業などが開始される前に、生物多様性の問題を様々な角度から検証し、問題を「予防的」に解決することが出来ます。これって、海外では、広く行なわれているんですよね。

ようやく、日本でも導入されます。いつも思うんだけど、日本は経済的には先進国といわれることも多いけど、環境問題においては、絶対的な後進国ですよね。
本当の姿での先進国は、経済、環境等、全てを包括して歩む国と思うのですよ。

経済発展=環境破壊という構図から抜け出す第一歩。期待しています。地球はひとつ、様々な動植物が生息する中、人もその中の一部。頂点に立ったことによる破壊を止めて、共存共栄の道を歩んでいく時期を通り過ぎました。今一度、振り返って、来た道を戻る必要があると思います。そんな気がした「生物多様性基本法」でした。

天気:曇時々雨夕方から雷雨
気温:最低温度:19.1℃ / 最高温度:24.1℃
今日の歩数計:16349歩 / 消費カロリー:518.50Kcal
歩行距離:約10.63km