子どものころは「昭和」だった

頭も悪く、体も弱い子どもでした。そんな子ども時代を思い出すだけ綴ります。
頭の悪い、体も弱い子の成長後も書いてみます。

ツレは原子雲を見た

2014年08月09日 | 小学生時代
69年前のきょう(8月9日)は長崎に原子爆弾が落とされた日です。

ツレ(かあchan)は当時国民学校5年生でした。長崎に原爆が落とされた時間、11時2分に家の外に出ていたそうです。
有明海の向こうに茜色の、今まで見たことがない雲が見えたそうです。
母親といっしょにいましたが、親も初めて見る雲の色に不吉を感じて「急いで家の中に入ったがよい」と言い、親に急かされて家に入ったと言います。
今でも脳裏にはっきり残っていると広島と長崎に原爆が落とされて日には話します。

もう一つ、わたしが経験していないことを経験しています。
何日かははっきりわからないが、機銃掃射を受けたというのです。市の北部の産業道路(今は国道といいますが当時はこう言っていました)を歩いていると突然アメリカの飛行機が近づき、機銃掃射をしたそうです。
あわてて道路の横の側溝に身を伏せて飛行機をやり過ごしたと言います。

このときの怖さは今でも忘れられないとツレは言います。

疎開していたわたしにはひもじい経験はありますが、こんな経験はありません。「よく命があったね」と言うばかりです。