カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

2018プロ野球

2018年12月06日 00時49分19秒 | スポーツ

ドラフトという

「12球団に公平なくじ引き割り当て制度」に抵抗し続けたのが老舗の読売ジャイアンツ球団でした。

かつて読売の渡辺恒雄(1926- )は奇妙なところで「自由社会」を主張するのですが、公共性を考えた場合に自分だけが得をして引っ張っていくという独裁者の構図は、どう考えてもおかしなものでした。自由競争の恥部を訂正しながら社会は変革していくものです。

ドラフト制度には「職業選択の自由を奪う」という批判がありますが、厳密には「配置先選択の自由を奪う」というほうが正しいようで、それならば誰にでもあることですから、間違った制度ではなさそうです。

監督の交代と選手の引退については

すでに「2018年度プロ野球(2018/11/20)」で、ご紹介しました。

まだ増える可能性がありますが、今年豊作と言われる高校生の入団状況の一部だけをご紹介しておきます。


根尾昂(ねおあきら 大阪桐蔭)中日へ

夏の高校野球決勝で秋田金足農業高校(吉田輝星)を破ったことは特筆に値します。

元々根尾は岐阜県飛騨市出身で、中学時代に目をつけた大阪桐蔭高校の青田刈りで3年間大阪にスカウトされたのですが、地元の中日が交渉権を得て仮契約したようです。ただし若いうちから地元球団に入ることに疑問を感じる人もいるようで、くじ運を恨むのかも知れませんね。地元でなくて立派に成長した例としては、柳田悠岐(広島県広島市出身:今は福岡所属)、丸佳浩(千葉県勝浦市出身、入団から広島で:2019年度から読売)があげられます。 

吉田輝星(こうせい 金足農業高校)北海道へ

秋田県出身の吉田輝星は、2018年夏の高校野球決勝で大阪桐蔭に打たれて惜しくも2位になりましたが、どうしても2006年の夏の斎藤佑樹と田中将大の投げ合い(15回引分けで翌日再試合)を思い出してしまいます。

勝った斎藤が早稲田大→北海道→今やいつ戦力外かという心配があるかと思うと、負けた田中→すぐに東北→NYYですごい年俸を得ています。

甲子園決勝で負けた人が勝った人を遥かに追い抜いているのですから、人は分らないものですね。

この意味で、決勝で大阪桐蔭に打たれたほうの吉田輝星は田中将大を思い出させ、もう少し球種を覚えて速度が増すと、大いに楽しみです。

藤原恭大(きょうた 大阪桐蔭)千葉へ 

大阪府豊中市出身の藤原が千葉へ入団したとのこと。目つきが鋭いことで知られていますが、同じ2018年高校野球優勝大阪桐蔭の根尾が地元の中日と、藤原が遠く千葉へと、どちらが成功するか実に楽しみです。 

小園 海斗(こぞのかいと 報徳学園)広島へ

兵庫県宝塚市出身で西宮市の報徳学園から、遠く離れた広島へ入団したようです。遊撃手としてのゴロのさばき方は天下一品のようで、遊撃田中・2塁菊池がいるので3塁あたりへ代わらされるかも知れませんが守備の面で楽しみです。

ついつい過去の人の例を上げますが

打者の多くは、王・落合・イチローなど入団して3~4年目から目覚めるものです。根尾・藤原がその点でどうなるか。

一方投手のほうは、稲尾和久・杉浦忠・堀内恒夫・松坂大輔など、入団早々から大活躍する人もいました。

外野席は気楽なもので好き勝手なことをいいます。

しかし野球に限らず、毎年何万もの男女がそれぞれの分野で精進しておりますが、その多くは「避けられないケガ」「指導方針という環境」「素質や才能の問題」「本人自身の資質・やる気」などで挫折し、プロとして生計を立てられる人は毎年100人程度にすぎず、99%以上の人が去って行くという厳しい世界です。

どうか、甘やかすことなく、しかし温かい目で、見守ってあげて下さい。

それにしても読売はFA宣言した人をたくさん獲りました。

炭谷・中島・丸などですが、どこかの評論家が言っていたように、欲しくない守備の選手が多いようで、投手を補強すべきだと言うのです。ほかの球団に獲られたときのマイナスをも考慮していたのでしょうが、生え抜き選手との葛藤もあり、2~3年で活躍できなかったら、退団なのでしょう。:その1 その2 その3

さてさて、皆様はどう思われますか。


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