カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

ロシアの醜聞 02

2015年06月27日 18時17分24秒 | 海外

ロシアがウクライナ領クリミア半島を武力併合した違法なやり口は、中国が南沙諸島などで見せる違法な埋立てのやり口と同じでした。

とにかく、自分に利益があり相手に隙(すき)があるとみたら、そこを自分のものにしたいという欲望が湧いてくるところなど、いかにも共産主義国家らしいですね。


 仏・ベルギー:露資産凍結 プーチン大統領「法的に争う 

 【モスクワ杉尾直哉】ロシアの旧石油大手ユコスの解体・国有化に関連し、フランスとベルギーで露政府関連機関の銀行口座が凍結された問題で、プーチン露大統領は20日、「我々は自分の利益を守る」と語り、法的に争う姿勢を示した。サンクトペテルブルクでの主要通信社代表との会見で述べた。:毎日新聞 2015年06月20日 東京夕刊


仏などロ資産凍結 ユコス補償支払われず

 【モスクワ=常盤伸】ロシアのプーチン政権による旧石油大手ユコスの解体・国営化は違法だとして元株主らが補償を求めている問題で、フランスとベルギー、オーストリアの司法当局がロシア資産を凍結し、ロシア政府が強く反発している。十九日付のロシア紙ベドモスチによれば、英国や米国なども同様の措置を取る可能性がある。欧米はウクライナ危機をめぐりロシアと鋭く対立しており、関係悪化に拍車が掛かりそうだ。・・・・・・

 オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は昨年7月、ユコスの旧株主の訴えを認め政治的理由による国営化だとして、ロシア政府に対し約500億ドル(約6兆1600億円)の支払いを命じた。しかしロシア政府は今月15日までの期限に、支払い計画を提出せず、旧株主らは各国政府にロシア資産凍結を求めていた。

 ユコスは2003年、プーチン大統領と対立したホドルコフスキー元社長が脱税などの容疑で逮捕され解体。大半の資産は国営ロスネフチに吸収された。2013年末まで服役したホドルコフスキー氏は訴訟に参加していないが、自身のフェイスブックで「わが国にとり象徴的な瞬間だ」などと凍結措置を歓迎した。:東京新聞 2015年6月20日 夕刊


私が笑ったのは「プーチンが法的に争う」というところ(笑)。

プーチンは

  • ウクライナ領クリミア半島侵略は、ロシアの正当な主権の行使ゆえ、「法的な問題は存在しない」、つまり「法的に争うつもりはない」
  • ロシア企業ユコスが不法行為で解体しましたが、海外株主の利益を根拠に海外のロシア資金を凍結するとのオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所判断に対しては「法的に争う」

プーチンがこう申しております(笑)。

言い替えると、ロシアにとって都合のいいことでは法律を無視し、不都合なことでは法に訴える、という二重基準がみられます。

これは中国共産党の

  • 紛争地である南沙諸島を一方的に埋め立てることは中国の正当な主権の行使ゆえ、「法的な問題は存在しない」、つまり「法的に争うつもりはない」
  • レアアース輸出禁止処置については、国内資源を守るためと偽って「法的に争い」ましたが、いかにも政治的な処置であるとして、WTO裁定で負けてしまいました

こういう姿勢から、中国にとって都合のいいことでは法律を無視し、不都合なことでは法に訴える、という二重基準がみられます。

ロシアと中国では、それぞれ国内では堂々と「暴力的に」押さえつけられる手法ですが、外国では通用しないということが明確になってきたようです。国内では、この事実さえバレないよう弾圧で対処するのみ、でしょうか。

ああ、あはれな虚構の組織かな!

ロシアと中国のあきらかな二枚舌から判断して、ロシアも中国も「法治国家」とは言えない

こう断言できるかと思います。

法治国家でないこれらの国々が法治国家から利益を受け続けることが許されるか

が問題でしょうか。

では

なぜこれら中国やロシアには「法律」なるものが存在するのか

ですが、これは明らかに

国民を支配する目的のためだけに存在する

のでした(笑)。

誰にも、どこの国にも、一定レベルの二枚舌があるものですが、「明らかにひどい」かどうか、を今の基準にしております。


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