カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

上から目線

2015年05月01日 11時15分27秒 | 生き方

沖縄県知事の翁長〔1950- 〕が

上から目線の言葉「粛々」がけしからん、ということで官房長官の菅〔1948- 〕にかみついたとのこと。

気になるなら、どんどん言えばいいのですが、なにしろ翁長には・・・・

  • 中国が後ろについているという「上から目線」があります(笑)。中国福州市から翁長へ贈られた「名誉市民」という栄誉?をまだ中国から剥奪されていない(!)どころか、翁長はこれを大切な「絆?」とみなしているらしく、どんなに中国が周辺国を刺激しても、決して中国を刺激するような言動はせず〔プライド欠乏症!〕、ひたすら「米軍基地反対」に徹し、先日の訪中時にもマスメディアの前では「中立」?を装っていたようです(笑)。
  • また翁長は、儒教の序列という視点から常に日本の上位に位置しなければならないと思い込んでいる韓国の「上から目線」にも、まったく触れません。つまりどんなことがあっても中国・韓国には触れずに米軍基地反対だけで知事に当選した、と言えます。
  • しかし、いや、だからこそ、と言うべきか、沖縄県知事として翁長は日本政府の「上から目線」は許さない、のでした。政治家翁長の、こうした矛盾する処世術は、まことに、この人にふさわしい!
  • 韓国がベトナム戦争時の韓国兵士慰安婦施設をひた隠しにし、もっともっと前のしかも条約で解決済みの問題を自国で解決できないまま持ち出して、日本をひたすら攻撃している手法もまた、翁長の手法に似ています。自分の恥部には触れずに攻撃あるのみ、という翁長の姿勢ですね。これは、どうも不自然で、哲学のない凡俗の政治家から抜け出すこと能わず、残念ながら信頼性のある立派な人、ではなさそうです。
  • そんな沖縄ですが、政党の理念には賛成できないけれど「沖縄を理解してくれるのは社民党や日本共産党だけ」という人がいることに注目したいものです。沖縄人は、ただ反対するだけのように見え、決して多くの日本人を味方にできたとは言えない現状が自らの行動に起因するとはしても、疎外感をもち、暴力的な弾圧を求めて中国にたなびく、しかないという現状でしょうか。こうなったら力ずくでも新基地建設を阻止しようとするのでしょうか。

沖縄としては、中国共産党があの社民党や日本共産党と似ているため「妙な」親近感があるのか、それとも朝鮮半島や中国と似て「弾圧を欲していて、言論の自由を必要としない」地域の宿命なのか。

かりに沖縄が中国に武力占領されてしまったら、沖縄での気楽な今の「オスプレー反対」はあり得ないとしても、「中国共産党の横暴はんた~い」などとは言っておれない時代が来るかも知れません。そんなことをしたら即座に逮捕拘束され「大陸農村送りという名の餓死・死刑」に処されますね。

♬ 秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ ♬ (左京大夫顕輔「新古今集」

旧日本が朝鮮半島の

  • 腐敗した「身分制度」を廃止しましたが、これに激怒したのは、旧李氏朝鮮時代の両班という名の支配階級で、これらの末裔が今でも牛耳っている朝鮮半島には潜在的な反日感情が残っています。
  • その反対に同地域で身分制度が廃止されて喜んだのは庶民たちでした。封建的な「甘い汁を吸える」身分制度の廃止で怒り心頭に発したのが支配階級だったのとくらべると、まさに対照的ですね。

廃藩置県(琉球処分)の時にも

腐敗した「身分制度」が廃止され、琉球の支配階級の人たちは激怒しました。一方琉球のほとんどを占める庶民には大変喜ばれたようです。

つまり

  • この両地域〔朝鮮半島と沖縄〕では、マスメディア関係や支配者たちが強烈な反日姿勢を示しているのに、庶民はそれほどでもない、ということの裏にはこういう事情があったのでした。
  • 儒教という日常生活を営む上での処世術が残っているという点で似通ったところがある沖縄と韓国ですが、不可解な序列意識が骨の髄まで浸透しているという意味でも共通しており、身分を剥奪された、つまり序列を乱されたことに端を発する「反日」の恨みには、そういう切っても切れない共通性があると思われます。
  • すべてのことについて「序列」を意識しなければならないという環境はこうして醸造され、特に韓国では、いつも敵か味方かを意識して生きる社会になってしまいました。

また翁長雄志と安倍晋三についても・・・・

選挙で勝ったのだから、自分の意見が「民意だ」、と思い込む点で共通しています。

  • 翁長に反対票を入れた人もたくさんいるのに、まるで自分の意見が沖縄を代表しているかのように尊大に構えて反対票を入れた人を無視しているようです。〔もちろん選挙結果を尊重するべきなのは言うまでもありませんが、勝ったほうが横暴になってはいけません。〕
  • 民主党の稚拙に助けられて、また中国の横暴を背景に、今までは軟弱すぎた(いい人ぶり過ぎた)、もっと対抗できる政権でなければならないとする世論の背景もあって選挙で大勝した安倍ですが、まるで自分の意見が日本の民意だとして、沖縄を無視しているようです。〔もちろん選挙結果を尊重するべきべきなのは言うまでもありませんが、勝ったほうが横暴になってはいけません。〕

ほかの沖縄県民を無視して自分の意見が沖縄の民意だとふんぞり返る翁長と、ほかの日本人を無視して自分の意見が日本の民意だとふんぞり返る安倍。似ていますね(大笑)。

ただし安倍の場合には、「そうはさせない」という反対勢力もいて、いろいろ問題はありますが、それなりに健全な面がありますが、今のところ翁長に対して「そうはさせない」という「勇気のある人」が誕生しているとは思えないのが、沖縄の非民主社会でしょうか。

言うまでもなく、民主主義は

  • 「自由に徹底的に互いの話も聞きながら」話し合って最終的には数で決めようとするものゆえ、それは「正しいから選択した」のではなく、「数が多いから今回は選択した」だけのことなんですね。「死守する」のがいかに間違っているかを意味しています。暴力はいけません。
  • 「数を多くする」ためには努力が必要ですが、そこに不正があってはならない。また言論を社会的圧力〔マスメディアのキャンペーンなど〕で封殺してはならず「自由に徹底的に互いの話も聞きながら」話し合うのが大切です。
  • こういった点を考えると、日本全体にもまだまだ問題が山積していますが、沖縄の世論はどうも偏りすぎ、そこには言論の自由がない、ように思われます。まるで北朝鮮のマスゲームのように一糸乱れぬ論調をよしとしている、かのようです。
繰り返しになりますが、現在の沖縄の混乱は、次のような要素に起因する、と私は思うのです。
  • むかしから琉球独立論がありますね。その理由として明治期に日本が琉球を併合したとき、琉球が温存していた封建的身分制度を廃止しました。これは旧琉球国支配層には耐えられないほどの屈辱であり、一方島民のほとんどを占める庶民にとっては狂喜するほどありがたい制度だった、と思われます。
  • 日清戦争のあたりから朝鮮半島では、李氏朝鮮として長年中国の属国(植民地)だったのが、「大韓帝国」として独立して日本に併合された時、李氏朝鮮が温存していた封建的身分制度を廃止しましたが、このときの恨みは旧李氏朝鮮支配層には耐えられないほどの屈辱であり、一方半島のほとんどを占める庶民にとっては狂喜するほどありがたい制度だった、と思われます。
支配者層だった人たちのこの恨みは相当長く続き
  • いま韓国を牛耳っている旧支配者層の末裔たちは、今でもその恨みを忘れることができず、事あるたびに反日国是を貫いておりますが、意外なことでに韓国の庶民は、それほど反日に溺れていません。
  • いま沖縄の行政やマスメディアなどを牛耳っている旧支配者層の末裔たちは、今でもその恨みを忘れることができず、なにかにつけて反日国是に近い「中国には決して触れないままの反基地」闘争を貫いていますが、意外なことに沖縄県の庶民は、それほど反日に溺れていません。
アメリカでは

奴隷制度を「名目上」とはいえ廃止したリンカーンが、当時の国民から相当強く反発され、議会でも「奴隷解放が違憲」だと主張する人がいたようです。
リンカーンは、アメリカ全土が温存していた封建的な奴隷制度を廃止したのですが、このとき奴隷制度の恩恵に浴していた支配層にとっては耐えられないほどの屈辱であったと思われます。
その後リンカーンは暗殺されます。

いつの時代でも、
甘い汁を吸ってきた人たちは、それを否定されると相当強いうらみをもつもので、過激な行動に走りました。ひょっとしたらイスラム教の「世俗化」の傾向がみられる国に対するイスラム過激派の行動原理にも類似点があるのかも知れません。
しかしその「うらみ」の行動原理の中に「身分制度が廃止されて不利益を被った」がないのは、当然です。そんな「甘い汁をすえなくなったから私は怒っている」、などと言えるはずがないのですから、別の理由を持ち出さねばなりません(大笑)。こういう面で沖縄や韓国をみると、面白いかと思います。
今回は、各地で「身分制度廃止にともなう反発」が起こったことについて触れました。
  1. 朝鮮半島での身分制度廃止
  2. 琉球での身分制度廃止
  3. アメリカでの身分制度廃止
それほど厳しい「身分制度廃止」でしたが、皆様は、どうお考えですか。


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