カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

イスラエル・イラン問題

2018年04月25日 15時38分31秒 | 海外

私の手におえない複雑な問題ですが、私なりに述べてみます。

イスラエル

1940年ごろ日本の杉原千畝が多くのユダヤ難民たちに日本通過ビザを与えたことがありましたが、戦後になって問題が多いままにイスラエルが建国(1948年)されました。

ユダヤ民族と言ってもアフリカ系・その他いろいろあり、さまざまな問題がありそうです。

こちらによれば、本国イスラエルでのユダヤ人比率は75%、最大の海外ユダヤ人居住地であるアメリカでは2%ほどだそうですが、アメリカには、アインシュタイン、バーンスタイン、ガーシュウィン、トランプの娘婿クシュナー、などユダヤ系の人たちがたくさんいます。 

イスラエル建国時の経緯と、ゴラン高原でイスラエル・シリアなどが国境を接している地理的条件と、イランがシリア政府を支援し、有志連合がシリア反政府派を支援していることなど、シリア問題がいっそう重要なんですね。アメリカとロシアが裏で対立していることが大いに関係しています。

このように中東ではイスラエルが大きく孤立しているのですが、それだけ強硬な軍事国家になっており、アメリカはそれを黙認している状況です。 

イラン

もともとイランと日本は友好的でイメージも決して悪くなかったのですが、イラン革命(1979年)や直後のイランアメリカ大使館人質事件があったからでしょうか、イメージが悪くなり始めました。

その頃でしょうか、イランの東にアフガニスタンがあるためか、東京の上野公園でも薬物密売人を見かけるようになりました。イラン革命と密売人が不釣り合いであり、なぜそんな方向に進んでいったのか、裏がありそうで大きな疑問です。イラン革命そのものに問題があったのでしょうか。

こちらによれば、それでも日本の石油輸入は、サウジアラビア・UAEに続いてイランが3番目とのことです。

人間関係でも、親戚や兄弟姉妹同士のほうが遠慮がなくなって激しくなりがちで、むしろ赤の他人同士のほうがいい関係になることが多いようです。イスラム教の派閥争いは、やはり親戚関係と似た所があるのでしょうか。

それにもまして、イラン・サウジアラビア・イスラエルなどの関係が難しいのは、それらの国を利用しようとしている背後の米露が対立しているからですね。

イランと諸外国との核合意(2015年07月14日) 

イスラエルがこの合意に反対していましたが、当時の米共和党もほぼ反対だったようで、共和党のトランプ大統領が誕生してから「反オバマ」に走るようになり、アメリカはそれまでの「イスラエルやり過ぎ」の認識から一転して、イスラエル寄りになってしまい、このイランに甘い核合意を破棄したい考えです。中東をアメリカ国内並みの暴力社会にしたいのでしょうか。

私は別の観点から、イスラエルの疑惑には触れないでイランの疑惑だけに問題ありとすることに疑問をもっております。そういうことをするから北朝鮮のような国があらわれてくるのでした。

イスラエルだけを別格に扱おうとするアメリカの「二重基準」に大きな問題があるでしょう。尤も「二重基準」はアメリカだけのものではなく、中国・ロシアにも朝鮮半島にもみられ、普遍的になってしまいましたね(笑)。

今、フランスのマクロンが訪米しています(2018/04/23-25)。

  • 「自由のために」うるさく規制をするフランス
  • 「自由のために」一切規制をしないアメリカ

これでさえ、意見が分かれます。

イランとの核合意を堅持したいか、もしくはより強いものとしたいフランスと、破棄したいアメリカなど、こちらの合意のほうが難しいのかも知れませんね。

ただしシリアへの空爆(化学兵器使用疑惑)・イギリスでの暗殺未遂での対ロシアに関しては、米英仏などが協力しているようです。 

さてさて、皆様はどう思われますか。


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