カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

「唯一」のこととは?

2016年12月05日 04時12分15秒 | 生き方

他の人が見たら、まったく「唯一」ではないことも、その人にとっては「唯一」なのかも知れません。

これは典型的な視野狭窄症(しやきょうさくしょう)のように思われるので至急、病院で相談し、治療をされますように。


私がこの(ソ連)旅行中に出会った種々の民族の中で、列島コンプレックスにさいなまれている民族は、唯一ロシア民族だけであった。ロシアの製品の品質は劣悪で欠乏品も多く製品の選択が限られていることが話題にのぼると、ロシア人のそうしたコンプレックスは如実にあらわれた。:P.156 ロイス・フィッシャー=ルーゲ「ソ連市民200人との対話」平凡社 


相当まえの記事で

ソルジェニーツィンの「収容所列島(群島)」の影響があった時代の話でしょうか・・・・・・。

著者が多民族国家だった旧ソ連を旅して歩いた範囲内で感じたのは、「列島コンプレックス」にさいなまれていた民族は、「唯一」ロシア民族だけだったようです。

ひょっとしてこのコンプレックスを逆手に取って支配しているのが、今のロシアの為政者なのかも知れません。

  • すなわち、支配階級が被支配者階級に対して、「自分たちは外国の誰かに搾取されている」「これを打破しなければならない」という暗示をかけたがるのですが、実は「ロシア連邦内で搾取が横行」しているのでした。
  • こういうのは独裁国家ではしばしば見られることで、「祖国を統一するために外敵を新しく創り上げる」のが普通ですから、充分にご注意されますように。

ロシアは、中国と同じように

民族の不幸の原因は外国にある」とする体質をもっているようです。

そうしなければ、国民の意識をまとめることができない、と為政者が考えているからでしょうか。

この原因が環境によるものか、民族性なのか、私にはまだ解明できておりません。

両国は

共産主義の師匠(ロシア)・弟子(中国)という関係にありますが、しかし一方で「不倶戴天の敵」同士、「うぬぼれ国家」という点で、やはり同質と言えます。

「全ての不幸の原因が外国にある」とでっち上げる反動が「うぬぼれになります。「国内の搾取」と「うぬぼれ」の、どっちが先なのか分かりませんが、密接にからみ合っているようです。

領土的野心ですが

  • ロシアの「ウクライナ領クリミア半島の武力併合」
  • 中国の「南シナ海の埋め立てと軍事拠点化」および尖閣諸島への「異様な」意気込み

この点からも、両国はよく似ていますね(笑)。

この著者が

ソ連だけではなくて、中国全土を歩いてみた印象を聞きたかったですね。その場合、ひょっとしたら「列島コンプレックス」を感じていたのは「唯一」漢民族だけだったのかも(笑)。

私の考えですが

  • ソ連が崩壊するだけではまだまだ不十分であり、これを継承したロシア連邦が少なくとも5~6カ国に分割される必要があります。
  • 同様に中国が少なくとも5~6カ国に分割される必要があります。

このように分割されて初めて、両国がまともな国家になると思われます。

もし両国が分割されないならば、独裁体制がこれからも続き、恐ろしい近未来が待っているような気がします(笑)。


針葉樹は一般に雪圧に弱い・・・・・・針葉樹中もっとも雪圧に強いスギ・・・・・・

多雪地のスギは日本海側のブナ林に点在、群生する唯一の常緑針葉樹といえる。 P.279 四手井綱英「ブナ林の保存を考える ブナ帯文化」新思索社

ヒノキとスギの区別さえできない私ですが、確かに「杉(スギ)」には、すくっと真っ直ぐに成長した巨木のイメージがあります。

一方では、このような意見もあります。


 杉は雪に勝てるか?:積雪でも根曲がりを起こさない「出羽の雪」:こちら

雪に対しても曲らずに成長するスギの品種が「雪害抵抗性育種」らしい。それぞれの分野で、目に見えない苦労があるものなんですね。

きっとスギ花粉が少ない品種も開発されつつあるのでしょう。

こちらでは、北海道や沖縄県ではスギ花粉の飛散が少ないので、特に多い期間など、患者を療養目的で誘致していると紹介しています。


わたしは海外の若い比較文化研究者として、呉善花の客観性を高く評価したいと思う。よしんば彼女の主張に誤ったところがあったとしても、そのような異色の主張を容認しうる勇気と社会的基盤が、韓国にはあらねばならないと考える。このような話を呉善花氏との初対面の場で話すと、彼女は、初めて韓国人ではない海外同胞から肯定的な評価を受けたと喜んでくれた。わたしが知るところでは、おそらく彼女を最初に、そして唯一正当に評価した韓国人は、広島大学の崔吉城(チェ・キルソン)教授である。やはり日韓両国で生活しながら祖国を客観化しうる自然な発想が、崔教授には豊かに備わっているからだろう。:P.268 金文学/金明学「韓国民に告ぐ!」祥伝社文庫 


韓国の最大の問題点は、「韓国に多様性・客観性がない」ことでしょう。

  • 多様性が存在しなおかつ、「唯一」というのなら、それなりに重要な意義があるのでしょう。
  • しかし、もしも多様性がなければ、全てを善しとするか、全てを悪しとするか、のどちらかになってしまい、本来の「唯一」とはまったく異なった「うぬぼれ」の意味しかなくなることでしょう。現在の韓国が、そうなのでした。 

毛沢東は、この構想を新中国成立後、実践したのです。解放後、ソ連との衝突により、経済支援が遮断される最悪の状態の中で、唯一頼りにしたのが、満州国が残した重工業を中心とする近代産業の日本遺産だったことは明白な史実です。 

また、奇妙なことに、毛沢東の満州国利用構想は、かつて満州国を生命線と見倣した日本の戦略構想と、実によく一致しています。ただ日本の構想は、敗戦によって消え去りましたが、毛沢東は日本の代わりに満州国を引き取り、存分に利用したのです。結局、満州国によって莫大な利得を得たのは、日本ではなく毛沢東の中国です。 :P.152-154 金文学「中国人による中国人大批判」祥伝社 


その日本の利益を得た中国が、日本に感謝するどころか、むしろ日本を憎むべき敵のようにみなさなければ存続できないほど窮地に陥ったのが、「この30年の独裁国家・中国」だったのです。

  • 歴史を学問的にとらえる訓練など、今の中国には、まったくありません。
  • 中国人が、まともな歴史について考える機会を与えられていないことを知り、「一党独裁の弊害が、こんなところにも残っている」ことを理解したいものです。
  • 残念なことですが、中国・韓国には「多様性」の微塵さえ見られません!

だった」とは

まるで中国共産党国家が消滅したような言い方ですが、正しくは「まだ中国共産党は崩壊しておりません」ので間違わないようご注意下さいませ(笑)。←だれも間違っておりませんよ! 


先に述べたように、現在の世界で、日本人ほど武力による紛争の解決を嫌っている国民はいない。その他の国では、「武力による解決は(ベストではないが)仕方がない」とするのが一般的である。

これは、しばしば日本人の甘ったれた非現実的な平和主義と批判される。しかし、その裏を返せば、ほとんど日本にだけ唯一「武力によらない紛争の解決」を国民的なコンセンサスとしうる条件があるということだ。:P.50-53 呉善花「ワサビの日本人とトウガラシの韓国人」祥伝社 


これは、韓国出身者として、ほぼ唯一に近いと言えるほどの日本理解ではないでしょうか。

済州島出身者である呉善花(日本国籍取得済み)は、「日本を見下し」「日本が悪く」「日本を差別し」「旧日本軍の慰安婦問題を叫ぶ」ことにこそ「正義」・「民主主義」があると錯覚している99.9%以上の韓国人がいる中で、それに異を唱えることができる貴重な存在なのです。

多くの韓国人が、「朴槿恵(パク・クネ)を退陣させることが韓国の民主主義だ」と錯覚していることから、よく伝わってくると思います。

朴槿恵(パク・クネ)が悪い≒日本は悪い

これは100年以上も変わらぬ真理から生まれた「根拠のない教訓」らしい(笑)。こうでなくっちゃ韓族とは言えません!

しかしやがて韓国人の米軍慰安婦問題が知られるようになり、韓国軍の兵士によるベトナムでの残虐行為が表面化しました。

まさか「バレル」とは思わなかったというのもお粗末すぎますが、古い「解決済み」であるはずの慰安婦問題をほじくっていると、ブーメラン現象で自らに返ってくるだろうことなど、素人でも分るはず。

なのに、それを韓族だけが理解できなかった、という不思議。

「目先のことしか目に入らず、先のことなど読めない韓国人の民族性」が、ここにも、あらわになってきたようです。

それは「世界一賢明な韓族と自画自賛」し、「韓国にヨイショしない日本政府を許さない」という原始的かつ儒教的な姿勢からも、よく理解できるでしょう。 


中国で唯一存在を許された労働組合である全総(中華全国総工会)の独立性を高める動きは、1989年の天安門事件(天安門を中心に展開されていた学生の抗議活動を弾圧した流血の惨事)で立ち消えになった。学生は自らの手で独立性のある学生会をいくつも立ち上げたが、北京の高官はこれに戦慄したのだ。政治的な反対運動が激化することを恐れ、中国政府は独立志向の強い組織を断固として認めなかったのである。現在、全総の上層部は政府から指名された人間ばかりである。

中国法では労働組合の役員は労働者またはその代表者による選挙で選ばれると定めているが、実際には政府か共産党が指名した人間である場合が多い。たとえ労働者が自分たちの労組指導者を選出する場合でも、実はその指導者が往々にして政府や共産党が指名した人間であると判明する。

: P.200-205 アレクサンドラ・ハーニー「中国貧困絶望工場」日経BP社 


中国では、唯一労働組合もまた、中国共産党の支配下にあるので、すべて国家のいいなりであり、そこに言論の自由などあるはずがありません。

こういう支離滅裂の国家が、世界制覇・人類解放を叫ぶのですから、冗談も休み休みにしてもらいたいもので、一体何を叫んでいるのでしょうね。まるで一部独裁者による「国家ごっこ」でしかなく、危険極まりありません。

1921年に結党した中国共産党が、1949年に中華人民共和国を建国した、これを私たちは忘れてはいけないようです。

「国があって、その中で党ができた」のではないことを知っておかねばならないのでした。←中国のことです。

これはちょうど「国があって、その中である宗教が誕生した」のではない、のと一緒ですね(笑)。←キリスト教国やイスラム教国のことです。


以上が私の考えです。さて、皆様はどう思われますか。


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