カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

中国に関する醜聞 79 シリア崩壊後

2015年12月08日 05時33分58秒 | アジア

シリア空爆に新しくイギリスが加わり〔2015/12/02議会で可決〕

  • 限定的にフランスを支援するドイツ、
  • 地中海の空母から発進させるフランス、
  • NATO加盟国のトルコからも発進するアメリカ、
  • 2ヶ月ほど前から参入し、シリア国内の基地とカスピ海から攻撃するロシア、

それぞれの外国に思惑があり、介入国同士のトラブルも起こりますが、やがてISは間違いなく崩壊するでしょう

問題はその後で

  • IS崩壊後のシリアをどうするか
  • その後ISはいずこへ
が心配の種です。ここでは その後ISはいずこへ を取りあげました。

各国による空爆が激しくなったからといって、ISがすぐに崩壊することはありません。残虐な行為でもって「自分にこそ正義がある」と宣伝してきたISでしたが
  • ISは、複雑な民族関係や、歴史上長く続いてきたイスラム教の複雑な派閥関係を巧みに利用して、山岳地帯を逃げ延び、有限な資金力が続く限り、影響力をもち続けることでしょう。
  • そして東へ逃げ延び、中央アジアを拠点に、さらに遠く東にある「中国の西部」で行動を展開する、と考えられます。
  • 新疆ウイグル自治区は、もともと中央アジアのイスラム勢力が支配していたところを、200年も前でしたか強引に中国清朝〔1644-1912〕に併合された地域。それまで地元民族に「自治権」があったのですが、清朝が占領すると「自治権」のない「新疆ウイグル自治区が生まれました(笑)。今でもそこは中国による占領が続いているため、そのご占領したチベットと並び年間10万件の暴動が発生している中国の中でも、最も治安の悪い地域だと、されています。
  • その近辺で、追われてきたISが活動を始めるのではないか、という懸念です。
色々な説に目を通してみましょうか。 

佐藤優:

怖いのは、フランスの首相が「化学兵器、生物兵器を使ったテロがあるかもしれない」と言ったこと。日本ではあまり大きく扱われていませんが、イスラム国が化学兵器、生物兵器を入手できる状況にあるという情報をつかんでいるから、そう言っているわけですよ。

これは恐ろしい話なんですよ。要するに、オウム真理教がかつて行った、あのタイプのテロがフランスで起きる可能性があるということです。

・・・・

もう一つ、恐らく地上に実際の殺し部隊を送っている国があります。これはかなり大量に送っています。イスラム国の拠点を奪還したというイラクの政府軍は、あれは全部、実質的にはイランのイスラム革命防衛隊ですから。

・・・・

ただし、皆殺しにされる前に逃げる可能性があるんです。逃げる先は恐らく、キルギスとタジキスタンだと思います。あの二つの国は破綻国家になっているうえに高い山ですから。

山に逃げると、アフガニスタンの例でも明らかなように掃討は不可能なんです。そこに第二イスラム国をつくって、それが新疆ウイグルに延びてくる。

邦丸:

はあ~~。ということは、シリア、イラクからISが追われて中央アジアの方に行って、新疆ウイグル自治区も含むそのエリアに新しい国をつくろうとするのを阻止する手はないんですか?


佐藤優は、

追われたISは、キルギスやタジキスタンへ逃げ込むだろうと予想しているようですが、中国西部への侵入もあり得るようです。

中国共産党がイスラム教について理解がまったくないのは、誰でもが分っていることですが、その「中国に存在する宗教」についても、知っておくべきことがあります。


中国には、主要な宗教が五つ存在する。儒教、仏教、道教、回教、キリスト教である。

このうち後二者が普及したのはかなり遅いのに対して、前三者は紀元二世紀後半からさまざまな形で互いに交渉をもちつつ、中国の社会や文化に大きな影響を与えてきた。この三者の相互交渉を称して三教交渉という。・・・・

中国の宗教


これから中国共産党が回教(イスラム教)をどう扱うか

場合によっては、この扱い方の稚拙によって、そうでなくても崩壊寸前だったその時期を、早めることになるかも知れません。

こういった情報も加味して、私は、こうやって、私なりの意見を述べているところですが、こんどは皆様方が知恵を働かせる番ですね。


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