カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

オバマの広島訪問

2016年05月25日 10時26分32秒 | アジア

あすから2016年5月26日-27日、日本の三重県志摩で開催されるG7会議。

続々と首脳が来日し、それに伴う警備や道路規制が増えているようです。

この中で、米大統領オバマ(任期は今年2016年いっぱい)が会議のあと、70年ほど前にアメリカが原爆投下した広島を訪問することになったようで、これについて、中国・韓国が反発しています。

中国・韓国は

日本に関することでは常に歩調をあわせて反対しております。

両国、というと聞こえがいいかも知れませんが、中国に接近しすぎ、もうあとに引けなくなった韓国ですから、「中国だけが反対」としたほうがよろしいかも知れません。そうです、中国朝鮮省となりつつありますね(笑)。

韓国は、日本に関係しない「中国の横暴」に関しては、じっと黙っています(笑)。

米韓が

それにもかかわらず米韓軍事同盟〔米韓相互防衛条約:1953年発効〕を結んでいることが不思議。たしかにアメリカの大統領予備選挙で共和党の候補者に決まるはずのトランプは、外交音痴なので何も知らずに「費用を全額負担しなければ米軍を日本や韓国から撤退させる」と息巻いています。

この条約は朝鮮戦争の休戦〔1953年〕にあわせて締結されたようですが、もちろん対北朝鮮・対中国を想定しての同盟だったはずです。

アメリカとしては、韓国の北進と、北朝鮮の南進、の両方を警戒していたと思われ、血気盛んな南北の韓族を抑制する必要があったのでしょう。

北朝鮮も韓国も、紆余曲折の運命をたどりました。

もちろん身からでた錆で、中国やソ連を背景にした北朝鮮と、アメリカなどを背景にした韓国が、無益な対立を繰り返してきて、自分たちに最大の責任があるはずで、他の誰も責任を負ってくれません。

韓国は

にもかかわらず、朝鮮戦争時の敵だった中国、そして朝鮮戦争が休戦状態に過ぎないのに、コロリと忘れたか、軍事的にもそして特別に経済的にも中国べったりになって久しく、南北分断の原因さえ自分たちに責任はなく、日本に責任があるという人が出る始末。もちろん、日米軍事同盟〔安全保障条約:1960年発効〕も念頭にはないようです。とにかく狭い視野で自分の利益のみを考えるだけ。

しかし米韓軍事同盟がなくなると、韓国は突然北朝鮮の脅威にさらされることになり、当然のことながら中国の「脅威」にもさらされることになります。

韓国は不思議な国であり、

  1. 保身のために中国との関係を強化しようとする人たち
  2. 中国を警戒する人たち
  3. そして注意深くこれに触れないまま様子をうかがっているどっちつかずの日和見主義者

の3通りにわかれていて、どれもホンネを隠したままです。

私の考えですが

韓国が、あの中国にヨイショし続けているとは信じられません。

ただし、かつては米紙(ニューヨーク・タイムズなど)が日本を敵視し中国べったりだったことがあり、その日本でさえ北朝鮮や中国にべったりの時期があったので、大声では言えませんが(笑)。

韓国は今

同族であるゆえに一層強く北朝鮮を敵視しており、むしろ中国を利用したいと考えているようです。

しかし中国から見れば

「意のままにならなくなった北朝鮮」が中国から離反したことから、むしろ南北の対立をあおって自分の利益を図ろうと画策しており、韓国は「中国に利用される可能性」についてかなり楽観的に過ぎ、この上なく危ないように思うのですが・・・・・・。

韓国は

朴槿恵が中国の軍事パレードに参加〔2015/9/1日経〕するなど、軍事的にも中国に接近しており、すでに米韓同盟が形骸化していると思われるほどです。

あの「何でも反対」で有名な韓国が「中国に関して無言」を通しているのは、決して中国の横暴に何ら触れることなく米軍基地反対だけを叫び続ける沖縄そっくりですね。

中国の無頼(ぶらい)に屈し「中国を刺激してはいけない」ので「何も言えない状態にある」韓国と沖縄が、中国をのさばらせている、私はそうみています。

韓国が国として中国に接近するのは、反対者がいるとはしてもそれは韓国で日常的ですからやむを得ないとしても、日本の一部である沖縄が知事からして中国にヨイショし続けているのは、どうみても危険そのものに見えてきます。

オバマの広島訪問

もちろん韓国としては、オバマの広島訪問が日本を利する、だから韓国の序列が下がる、と考え中国と一緒になって、強硬に反論しています。韓国は自分の序列にしか頭が回らない国であると理解しておきたいものです。

韓国としては「何とか日米間を離反させる」挙(きょ)に出なければなりません。

この行動が、今韓国を経済的に支配しつつあり、そこへ限りなく近づきつつある中国の意向でもあり、間接的に「対北朝鮮対策としてのアメリカ」と「中国」とを天秤にかけるバランス外交、だと信じています。

しかし韓国のこのバランス外交が、北朝鮮とソックリの瀬戸際外交であるとは・・・・・・。やはり血は争えないのでしょうか。

アメリカは韓米同盟を、対中国・対北朝鮮、のために結び続けてきました。そんな時に、トランプが何かを言い始めたのです。

現状を伝えるニュースがいろいろあります。


産経新聞 韓国に対して否定的ですね。

オバマ氏広島訪問 中韓警戒「日本が被害者との印象を与える」:iza 2016.5.11

日本を利することになると判断した韓国が、この訪問を警戒している、と伝えています。韓国としては中国へのヨイショを見せなければならないのでしょう。

オバマ氏広島訪問 韓国メディア「戦犯国の日本が被害者に化けるあきれた事態」:産経新聞 2016年5月14日

「韓国メディアが徹底的に反日を貫いている」と報道しています。産経だけしか読まないというのは偏り過ぎて危険ですが、以下などを総合して読む限り貴重な意見でしょう。 

朝日新聞

韓国の被爆者、韓国人慰霊碑の訪問希望 オバマ大統領に:朝日新聞 2016年5月17日

朝日と産経ではニュアンスが異なると直感できますか。

反米と受け取られかねない表現を慎むようになり、他者がアメリカに批判的であるというニュースを探し求めて慎重に伝えるようになりました。。

オバマ氏は「核の犯罪者」北朝鮮、広島訪問を批判:朝日新聞 2016年5月14日

オバマの広島訪問について、もう論評する価値さえなくなりかけている北朝鮮が批判的なのを伝えています。

朝日だけ読む、というなら偏り過ぎて危険ですが、視野を広くするならそれなりの意義があると思います。

できれば、産経と朝日の両方に目を通しておくことでしょう。これこそバランス感覚を養うのにいいかも知れません。

このバランス感覚に対しては、アメリカと中国を手玉に取ろうとして両方にヨイショしているいる「韓国の瀬戸際外交」とは「似て非なるもの」という表現がぴったりではありませんか。

このような韓国の手法は、アメリカ・中国の双方に不信感を与えるだけで、双方へヨイショする主体性の見られない姿勢が、逆効果となり、やがて疑惑・威嚇の対象となって奈落の底に落ちてゆくだけ、と思われます(笑)。

韓国よ目を覚せ、と言いたいところですが・・・・。

毎日新聞

オバマ米大統領 広島へ 韓国は淡々と:毎日新聞2016年5月11日夕刊

ここで毎日は、韓国にヨイショするでもなく「韓国は淡々と」と文字通り淡々と報道しています。

読売新聞

「2人のK」、オバマ大統領動かす…広島訪問

10日に正式発表されたオバマ米大統領の広島訪問の実現には、ケネディ駐日米大使とケリー国務長官の「2人のK」(外務省幹部)が大きな役割を果たした。:読売新聞 2016年05月12日

読売は、広島訪問に至った経緯を伝えています。

オバマ氏、広島で所感表明へ…米政府が先遣隊:読売新聞 2016年05月12日

これもまた読売の報道で、特に中国・韓国については述べていないようです。


もちろん私の引用そのものが

ある種の人からみれば「偏っている」のかも知れませんが、私はそんなことに頓着しないで掲載しています。

確かにいくぶんかは私の主観が入っていることでしょう。しかし私なりに、公平に取りあげたつもりであることを申し添えます。

別にどこかにヨイショする意図もないし、どこかを嫌うわけでもありません。言い替えれば、何の組織にも入っていないため、自由にものが言えるのでした。

同じニュースなのに、マスメディアの取りあげ方でこれだけ変わってくる

  • このようにご理解頂ければ幸いです。みんな「同じ」ではないのでした。そして、それでいいのです。
  • マスメディアが勝手に、レッテルをはったり、色分けしたり、分類するものですが、そんなこと、どうでもいいことなんです。
  • そんなのに疑問をもち、受け取る人自身がどう考えるか、だけなんです。
  • よって私が、どのような引用の仕方をしたとしても、受け取る人がご自分で判断するだけのことなんです。
  • 場合によっては、受け取る人に相当な知性を要求しているのかも知れません。

さてさて、皆様はどう思われますか。