カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

世界各国の醜聞01 ブラジル

2016年05月14日 03時52分42秒 | 海外

あと3ヶ月後に迫ったオリンピック「リオ大会(2016/08/05-21の17日間」

ぼちぼち、選ばれる選手たちの全てが決まり、あとはメダルをいくつ獲れるか、などの特集番組が増えることでしょう。

なお余談ですが、先日(1ヶ月ほど前つまり2016年04月末ごろか)初めて入った居酒屋で、いきなりいろいろ質問攻めにあったので

ぼちぼち青山泉岳寺(墓地墓地あおやませんがくじ)!」

と応えたら、それから私はいつのまにか「青山さん」になっていました(笑)。

いきなりくだらない質問をするものではない、という意味でしたが、こちらの意図が伝わったかどうか、あやしいもの。もちろんその店には、その後行く気にもなりませんが・・・・(笑)。

ところで、そのブラジルが今、政治問題で大混乱に陥っているらしいですね。


ブラジルのルセフ大統領停職=上院、弾劾裁判開始決定-スポーツ相も辞任、五輪に影響も:(2016/05/13-01:26

国家財政の隠蔽疑惑があるとのことで、副大統領が運営をまさかれたようですが、さてどうなるのか。

サッカーFIFA順位でブラジルは今(2016年5月)7位になっているようですが、6位スペイン、7位ブラジル、8位ポルトガル、37位ギリシャ、(日本はずっと下の57位)など、サッカーが強いところで放漫な国家財政が見られると、思わず納得してしまいます。なるほど、このようにして為政者は国民をだますのですか(笑)。


ブラジルの女性大統領「ルセフ」とくれば、男性の故ユセ・トルコ〔1930-2013〕を思い出します(笑)。

両親をトルコ人にもつユセフ・トルコは、プロレスのレフリーとして活躍してきましたが、プロレスそのものがあやしいスポーツですから、レフリー稼業も大変だったろうと思われます。


まぁそれは別として

貧困問題や格差問題をかかえたブラジルがまともなオリンピックを開催できるのかどうか、不安になってきました。

そんなこととはつゆ知らず、高額をはたいてリオの予約をしてしまったご不幸な人たちが世界中にたくさんいらっしゃいますが、私はそんな方たちでさえ、「幸あれと」祈らずにはいられません。つまり試合が滞りなく行なわれ、宿舎や食事買い物が無事に進むことを念願しております(笑)。

最近のオリンピックの歴史

  • 1988年韓国 ソウル五輪 なぜか疑惑満載
  • 1992年スペイン バルセロナ五輪 女子水泳岩崎恭子(金)
  • 1996年米国 アトランタ五輪 男子柔道野村忠宏(金)
  • 2000年豪 シドニー五輪 女子マラソン高橋直子(金)
  • 2004年ギリシャ アテネ五輪 女子マラソン野口みずき(金)
  • 2008年中国 北京五輪 初の聖火リレー妨害、大気汚染
  • 2012年英国 ロンドン五輪 韓国サッカー選手の政治行動
  • 2016年ブラジル リオデジャネイロ五輪 ブラジル政治不安
  • 2020年日本 東京五輪 4年後に予定されています。

という流れでした。

  • 20年間を間におくとはいえ、韓国と中国での開催が、なぜこんなにあとあとまで問題を引きずっているのでしょうね。
  • もちろんそれは、儒教(非キリスト教)による「いびつな」思考形態に原因があります。
  • わかりやすく言えば、キリスト教国では抑え気味だった「唯我独尊性」が儒教国で表に出すぎたためか、世界中から馬鹿にされたのでした(笑)。 

ところでブラジルといえば、サッカーのほかに、財政問題を思い出します。 

それまで好調だったブラジル経済が1970年頃からおかしくなり始め、「何とも思わない」の連鎖か、経済破綻とあまりにも極端なインフレ、たび重なる通貨クルゼイロの切り下げ、そして致命的な通貨危機でIMF傘下に陥りました。

韓国に似ていますが、さて実体はどうか。

IMFによる国家財政管理は、救済の一つですが、これは形式的な数値を生み出すだけであり、そこの庶民がどれだけ豊かになったのかとはまったく別問題のようです。 

IMF管理→ 韓国(1997)とギリシャ(2015)

美しい経済成長率にだまされてはいけないようで、国内格差を無視して一部の大企業だけを発展させ、「数値」だけ揃える手法は、いかがかと思われます。

ブラジルの通貨は次のように変遷しています。 

1942年 レアル             → クルゼイロ
1967年 クルゼイロ         → 新クルゼイロ
1970年 新クルゼイロ       → クルゼイロ
1986年 クルゼイロ         → クルザード
1989年 クルザード         → 新クルザード
1990年 新クルザード       → クルゼイロ
1993年 クルゼイロ         → クルゼイロ・レアル
1994年 クルゼイロ・レアル → レアル 

今ではブラジルの通貨は「レアル〔Wikipedia〕」に落ち着いているようです。

相当前の話ですが

関東のある場所で、中米「エルサルバドール」から帰国直後だという日本人と出会う機会がありました。そのとき私がブラジルの「クルゼイロ」について語り始めると突然、話が途切れてしまいました。

エルサルバドール国〔El Salvador:救世主国〕

スペイン語の「Salvador」は「rescuer:救助者」の意味らしく、男性名詞の定冠詞「EL」がついたようです。

私にはもとより他意はなく

意味を把握できませんでしたが、この国とブラジルとの間に何か重大な問題があったのでしょうか、それとも、なかったのでしょうか。

あるいは単に話を振るための私の「想い出」が話を途切れさせてしまった」のではないかというのが、私の考え過ぎであり、相手にはそれに関する話題がなかっただけなのでしたか(笑)。

今、考えて見ると

中南米各国の微妙な利害関係を知らないまま私が何かを発言したことに原因があったのではないか、とも考えています。もし本当にそうなら、まことに申し訳ないことだと思っております。

中南米地域で、治安や財政状態が悪いのは

スペインやポルトガルの植民地だったことに関係しているのではないか、と疑えます。これら入植者の子孫たちが先住民を犠牲にしてその国の経済を牛耳っているとするなら、永遠に国内格差は解消されないでしょう。これが考えすぎだといいのですが・・・・・・。

日本にも「格差」の問題がありますし、どこの国でも見られますが、こういった世界各国の「格差」状況を知った上で、適切な対策を取らねばなりません。

しかし、世界各国の格差状況を知った人が、「なるほど、そのように格差をもうけて既得権を温存するのか」という「格差維持」の目的でその「状況」が利用されてはいけない、のです。

視野を広くする、という意味にはこのようなことも含まれるのですね。

さて、オリンピックを含めてどうなるのかというブラジルの状況について、より大きな関心をもって見守りたいと思います。