駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

時代は進歩しても不動産の権利関係は昔のまま不動

2023年01月21日 | 不動産業界

長く不動産の仕事をしていれば

測量の際の境界立ち合いで苦労した人はたくさんいると思いますが

私も頻繁に色んな問題を体験してきました。

まぁしかしその都度何とかならないのか?

って思いますよね

境界が確定すると言う事は

皆さんにとって良い事ですから

立ち会うべきなんですが

事はそう簡単ではありません。

今の時代は中々電話番号も調べられませんし

仮に運よく電話番号が分かったとしても

高齢者の皆さんは

詐欺電話を恐れて出ない

なんて人がたくさんいますからね

いずれにしてもご自宅まで伺う事が多いのですが

所有者が遠くに住んでいれば

わざわざそこまでまで伺わなければなりません。

せっかく来たのに

留守

ってなれば大いにがっかりしますが

更に疲れるのは

自宅にいるのに

話を聞かないケースですよね。

先日もそんな事がありました。

インターフォン越しでお話ししたのですが

全く話を聞く気が無くて

私は関係ありませんから

とガチャ切りでしたね。

そう言われてもせっかく来ましたので

再度インターフォンを押しましたが今度は出ません

2度3度と押したら

やっと出て

“警察呼びますよ”

ですって

まぁもうどうしようもありませんね。

差し当たり用件を書いた手紙と名刺を郵便ポストに入れて帰りました。

このケースは後日その手紙を見た息子さんから電話がかかって来て

無事測量できましたが

そうで無いとどうなるんだろう?

って思いますよね。

まぁしかしこれはまだ良い方です

日本には測量どころか

所有者が分からない不動産

たくさんありますからね。

中にはその不動産の擁壁が崩れかけてて

隣地の人は直す事もできずに

毎日恐怖の中で生きてる

なんて事もあるでしょうし

共有で持ってる私道の所有者が分からず

いつまで経っても未舗装だったり

あるいは道路の幅員が足りないのに

改善ができずに建物が建てられない

って感じの問題が多発しますから

この所有者不明の土地の問題は深刻ですよね。

ただ改善のための法整備の動きはありますが

あまり票につながりませんから

政治家の皆さんの動きも遅くて

この問題の解決はいつになるのか?

さっぱり分かりませんね

少なくとも私の生きてる時代はまだ

この前近代的な不動産の実態に苦しみながら

この仕事を全うする事になります。

こんな風にして長年不動産の仕事してると

今の土地の在り方

これに大きな疑問が湧く事があります。

人類の歴史は

土地の奪い合いの戦争の歴史

そうも言える訳ですが

では

殺し合いをしてまで土地を手に入れる意味はどこにあるのか?

と言うと

そこには生産と言う欠かせない要素があります。

具体的には領地を戦で勝って取っても

その田畑を耕す人がいなければ

その領地は何の価値もありません

食料の生産のためには

人と土地がセットでなければ意味が無いのです。

ところが今の都市部の不動産は

物の生産と言うより

不労所得の生産と

富の世代間継承

この意味合いが強くなってます。

だから

その役目を果たさないどころか

逆に負担になる不動産は

所有者が興味を失い

放置されるのです。

ですから

今一番求められる法整備は

放置されてる不動産に富を生ませる

これだろうと思います。

放置不動産は

一旦国が召し上げて

そこから生産物を得る国民に

無料で貸し出す

これが一番だと思いますね。

今は不動産売買は

見えない地下の廃棄物まで撤去しなければなりません

その撤去代が莫大で

地価を上回るのであれば

放置

これが所有者の自然な心理ですよね。

国は単に廃棄物の撤去を求めるのではなく

それをそのまま召し上げて

そこで畑として無料で貸し出せば

地下に建築廃材があっても

食料の生産はできますからね。

そんな風に

所有より利用

ここに目を移すべき

長年不動産屋をして来て

つくづく思います。

いつまでも所有者不明の土地を放置して

住民が困り続ける・・

先進国ではありませんよね。

国は維持管理に金がかかるから

引き取りたくないのかも知れませんが

本来国土は国民の共有物

その前提に立てば

個人が所有するのは

例外

って事になりますから

所有者不明の土地は

国にどんどん帰属させ

そして国民の知恵を借りて

そこから生産させる

できませんかね?

土地は人間とセットで存在するのが本来の姿

不動産の仕事をすれば

この思いが強くなります。

所有者不明の土地だらけの日本

まともな状態ではありません。

法整備を急ぎましょう

先生方

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